話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

うちの犬達╰( U ・ᴥ・)m

当院には、犬3匹と猫2匹がいます。

そのうちの1匹が花音カノンと言うゴールデンです。

今、11歳かな?

子犬の頃から1歳の頃迄まで、3匹の兄弟一緒にビルの屋上で、散歩もしてもららえず放置されて

いたようで、3匹かみ合いの喧嘩をするようになったとのことで、当時ゴールデンを亡くしたばかりの私に、知人が引き取って貰えないか?

ということで引き取ったワンです。

引き取った頃は、見ただけでオシッコを漏らし、それを尻尾でブンブンとびちらせるので

即洗ってあげないとならなくて、自分の手を洗うよりカノンばかり洗っていた記憶があります。(^^)

頃を特に飼い主の男性に蹴られていたようで、男の人を特に怖がり、外も日中歩けず

暗い中を人に会わせないように散歩したりしていました。

今では、人が大好きな犬になって、最近では

年末に酷い腸炎で死にそうになったのを、

必死で治したからなのか、ひっつき虫のようになってしまい、私が診察中でも、入れてーーー!と診察室に押し入って来るようになっています。

今日は、前に買っていた犬用のマットも古くなり、大型犬は肘とかタコも出来やすいので、出来ればマットに寝かせてやりたいのです。

でも大型犬用のマットは、狭い院内には大きすぎ、高かったりするので

メルカリで赤ちゃん用の小さめの布団セットを買ってみたら、狭い当院にも折りたためてピッタリ!

カバーも豊富で、洗い替えもコレで安心です。

花音も、くつろいで診察室の出口でスタンバイしてくれました。もう1匹はワイヤーダックスの天修です。

小型犬2匹は基本的なクレートに入れて居ます。花音も2階のクレートには黙ってずっと入って居るのですが、下のクレートは、人が見えないからか、出たがるのと、ついつい花音には甘くなってしまう私です。

診察の合間や、時間外は出して遊ばせるのですが、布団に1匹寝ると、遠慮して花音がそこに寝なかったりするので、チョット気を付けて花音優先にしています。

うちの犬達、皆茶色だなぁ(^^)

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獣医アトピーアレルギー免疫学会の今回のテーマは「食物アレルギー」でした!

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会場は両国国技館の近くで千秋楽の日でした。

先週の2月10日日曜、獣医アトピーアレルギー免疫学会に参加してきました。

早朝5時に、継続治療中のワンちゃんを診察して、飛行機で東京へ!

会場の両国駅につくと、お相撲さん達が駅にチラホラ

なんとその日は、相撲の千秋楽の日でした。

学会が終わると、懇親会がその場であったのですがヨコではなんと

高砂部屋の打ち上げが~ 大きなお相撲さんが同じフロアにおられて、

ついついそららに行って記念撮影をお願いした気分に・・・でも我慢!

 

この日の午前のテーマは 「Ⅳ型アレルギー 食物アレルギー」

午前はベーシックセミナーと言って 学会の基本の勉強をする時間です。

Ⅳ型アレルギーって何だ?ですよね!

 

アレルギー(過敏症)のタイプは世界的に人も動物も4つに分類されます。

 

4つ?!

面倒くさいと思わないで実は人てある皆さんにも

とても身近なこで、この分類抜きでは話づらいので

この四つの分類をさっと書いてみますね。

 

過敏症の型

Ⅰ型

Ⅱ型

Ⅲ型

Ⅳ型

原因

IgE

IgE 補体

IgG

細胞( T細胞)

代表的な病気

・犬アトピー性皮膚炎

食物アレルギー

・ワクチンアナフィラキシー

・自己免疫性溶血性貧血

・天疱瘡

・血管炎

・膜性糸球体腎炎

・犬の食物アレルギー

・猫喘息

・移植の拒絶

・薬疹

 

              出典 獣医アトピーアレルギー免疫学会配布資料参考

実は食物アレルギーには

1型だけでなく Ⅳ型というのがとても大切なことが判ってきています。

よくアレルギーというと、

人も動物もIgEという数値を測るのが一般的です。

でも、人で「茶の雫」という石鹸でアレルギーが起きてしまった

事件があったのを覚えておられる方もおられるかもしれませんが

あれは、IgEの数値のあがらない食物アレルギーと言われているのです。

それが、Ⅳの食物アレルギーであるといわれていますが

人はそれを測定することがまだ、できないようです。

 

しかし、犬はこの学会の会長の先生がされている

動物アレルギー検査センターでは、リンパ球反応検査として

Ⅳ型の食物アレルギーの数値が測定できます。

世界でも ここの検査センターだけなのです。

 

そして なんと犬では

IgE関連の1型の食物アレルギーが3割

リンパ球検査ででる Ⅳ型の食物アレルギーが7割

と言われています。

 

その為このⅣ型の検査ができる

動物アレルギー検査センターの検査は

犬の食物アレルギーを知るのに欠かせないのです。

 

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