話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

歯周病で犬歯を抜いたら穴が空いた猫ちゃん


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歯周病で、犬歯の根っこの骨が腐っていた

12歳の猫ちゃん。


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抜いた歯は、根っこまで歯石

歯茎から下の根っこの歯石=歯肉縁下歯石と言うのですが、特徴は血が混じるので

口の見える歯石=歯肉縁上歯石の白っぽいのと違うんです。

見えてない歯茎の下ところに、プラークが歯を伝って骨が腐って、歯石になったのです。

骨を腐らせたのは、プラーク歯周病菌!

ですよ!

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歯を抜いて10日程間をおきました。


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歯肉の炎症は治まったので、歯周病に侵された頭の骨を綺麗にして、

①その穴を埋められるよう歯肉をカット!

②歯肉を破らないように、そ~っと骨から、骨膜剥離子という道具で歯肉を剥がしていきます。

破ると血流悪くて穴を閉じるのに使えなくなりますから。

②炎症でボコボコになつた骨を削って

デンタルバーの種類を変えつつ、スムージングします。この骨をツルっとしてあげることで、上から歯肉を載せても炎症が起きないレベルに仕上げるのが、コツ!

骨形成

③下の上顎の口蓋も骨からはずします。

歯肉を縫い付ける側も、骨からはずして、針が通るように&少しの引っ張りにも動けるようにしておきます。

④歯肉は穴を塞ぐには、まだまだ足りないので、歯肉の裏の筋膜を切って、歯肉が延びやすくします。破らないように!

 

⑤歯肉を溶ける細い糸で、血流阻害しないよう縫います。


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これで終わりーー!

 

あとは、傷を触らないように、エリザベスカラーをします。

 

歯肉を延ばす処置をしましたが、麻酔が覚めると口も動くので、その引っ張りに負けて糸がきれないように、顔を保護します!  

 

歯肉が引っ付く+骨が再生するのに、3週間!

 

どうか元気になりますよーに!

 

 

 

 

 

 

 

私のセミナーを聞いて歯科の治療に来られたプードルさんの歯と耳が!

2019年12月に、以前当院に歯科治療に来て下さったプードルの飼い主さんが居られました。
その方は、歯科に詳しい動物病院を探して
ナント、兵庫県の上郷郡という姫路の向こうから来院して下さった、プリンセスさんというトリミングサロンをされておられる方でした。
https://g.co/kgs/5ZXyar


最近、無麻酔で歯石を取る団体が、こちらの地域にも来そうと言うこと、
又飼い主さんもトリミングの時に歯をやってほしいと言われるので、お断りしているのですが飼い主さん達にも動物の歯科のことを知ってほしいので、セミナーをお願いしたいと
言って下さいました。
その方は、私の耳のビデオオトスコープ治療のこともご存知なので、トリミングで耳掃除をされないのですが、耳の最先端の治療のこともお話しさせていただき、
今殆どの動物病院で、歯周病の治療や耳のビデオオトスコープ治療がされてない現状も少しお話しさせていただきました。


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こんなセミナーをトリマーさんが、飼い主さん向けに開催されるなんて、凄い愛情です!


さて、そのセミナーを聞いた数名の飼い主さん、プードルさんが多かったのてすが
昨日のプードルさんは5歳~6歳


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症状としては
○歯石は少しついてます!


はい!歯周病は歯石でなるのでは無かったですね!プラーク歯周病菌でなりますよね!


歯石付いてない方の方が、歯科の治療を受けない傾向があるので、歯石付いてて良かった💕


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 歯は、抜く程の歯周病はありません!てしたが、ナント歯石を取ると
上の右の歯の第4前臼歯に穴が!開いてるワンちゃんが


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歯が折れて菌が入って神経は死んでるようでしたが、骨までは到達してなさそう!
たまに顔に穴が空いてる犬をネットで見ませんか?
あれは、歯から菌が入って顔まで、排膿した
外歯ろうと言います。


さて、耳は?


○見た目の耳は綺麗!

涙焼けあり
手を舐める


という症状がありました。 
動物病院で耳の治療はしてません!

治療されて無い方が、酷くなってない事多いです。


トリミングでも耳掃除はされてません!

通気性良くするのに耳の毛を抜くとか
綿棒で掃除しちゃうと、奥に押し込んでしまうこと多いです。
だからこのトリミングサロンのオーナーさんは、飼い主さんが何で掃除やってくれないかをセミナーで、私に飼い主さんに伝えてほしいとセミナーを開いてくれました。


2匹とも外耳炎でした!


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何もやってないのに、なんで耳悪いのか?! 

私の今迄の経験から思っているのは、
歯周病も虫歯も親等からの触れ合いから人も
伝染するのですが、犬も耳や皮ふの悪い親犬が、子犬にスリスリする時に、親犬から伝染るんだろと思っています。

 


子犬の耳のペタンとしてる頃に感染するので、耳の外より鼓膜の近くに感染するのては?と推察しています


外耳炎て、アレルギーじゃないと、殆ど痒くないことも多いです。


細菌やカビの感染だから!
皮ふの感染だと、痒くなかったりするでしょ?


手を舐める、首を振る、引っ掻く犬猫は
程度の差はあれ歯か耳か両方悪い!


長年、口と耳オトスコープを同時にやっていった経験から、そう感じています! 

☆歯の治療に来院された方は、耳のビデオオトスコープで耳の悪いことが、飼い主さんや獣医さんが気が付かない早期に発見治療に

☆耳の治療に来られた方は、歯周病や歯が折れたりしてるのに気が付かく

 

ベストは、1歳未満からせめて2歳までに

当院で歯周病のなり易さチェック

      +

ビデオオトスコープの鼓膜チェック!

のオススメです。

早くスタートしておく程

治るのが早いです!

 

さぁ貴方のお家のワンちゃんや猫ちゃんの
仕草を見てみて下さい!


 

歯周病になりそうな猫は1歳で判る!?

 

 一歳の頃に来院 されていた猫ちゃんが、
10年ぶりに来院されました。
口を触ると痛そうだと言うことでした。


診ると、あらまぁ
ひどい歯周病


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歯石はパッと見た目、殆どありません!
が、マクロレンズで撮影して拡大すると
歯垢プラークはベッタリついています。


そうなんです、実は歯石の少ない犬猫ほど
歯周病がひどいことが多い感じがします。
だって、外から見える歯石=歯肉縁上歯石は
歯周病の原因にはならない。
死んだ歯周病菌が唾液と石灰化したものだから。
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思い出して下さいね!

麻酔して、歯周ポケットを測定するのに

プローブを入れるとズブズブと

 

歯科レントゲンを撮影すると、

特に上の犬歯は目の下まで、骨が腐っています。


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歯周病の原因は、歯垢プラーク歯周病


歯周病菌は何処から来るか?と言うと
多分母猫の口から伝染するのでは?と思っています。その後舐められた猫からも
伝染するでしょうけれど。
飼い猫さんは、なかなか他の猫には
接しないことが多いですし。


人でも、虫歯も歯周病菌も周りの家族やパートナーさんから感染しますよね!


この猫さん、何と私が1歳の頃に麻酔をかけて、第一回目の口のケアをしていました。

写真は探せませんでしたが、

歯のレントゲンはカルテに入っていました。


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歯の周りの歯根膜も、骨もきれー!

あの頃に戻してあげたいけど、

もう無理です。

腐った骨は、取り除かないと感染が

もっと奥まで行ってしまいます。

ほら、たまに顔に穴が開いた猫の写真とか

ネットで見ませんか?

あれ、殆ど歯周病です。

怪我と間違われてたりします。



歯周病になりそうな猫さんは(犬もだけど)永久歯になる頃には、この子は将来心配だなぁ、
歯周病菌があまり良くない物を貰ってるか、その子の口の免疫力が低いかも?
と早期に感じることがあります。


ワンちゃんは、そのまま定期ケアを続けて下さることが多いのですが、猫の飼い主さんは
まだまだ歯磨きをしなくては!とか
歯肉炎や歯周病?とかは思っておられない方が多く。
一度しても、この飼い主さんのように
歯のケアをされに来なくなる=転院されてしまう方もチラホラおられます。


そして、数年してひょっこり現れた頃には
飼い主さんにも判る口のひどい状況になってしまっていることが、残念ながら多いのです。


ワンちゃんの飼い主さんも、歯のケアを麻酔かけてまでやらなくても、とか麻酔が危険だとか怖いという噂(何故か獣医さんもおっしゃってる方もおられるようですが)


中高年令になり、誰の目にも歯周病がひどいのに、獣医さんに麻酔かけてまで治療しなくても、このまま様子をみたら?と言われて
来院されるという、ええ!今頃!
もっと早めにアドバイスを聞いて下さっていたら、ケアだけで一生を送れたのに
という、再度当院にカムバックされる飼い主さんが開院10年過ぎて、最近はチラホラ おられます。


さて、獣医さんが麻酔かけてまで治療されなくてもとおっしゃるのは、他の文章を
読んでいただけると、理由は少し推察できる
のでは?と思うのですが。


皆さん、子犬仔猫の頃から、せめて
1歳半から2歳のお誕生日迄に
お口を診察にきてみませんか?


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人の子供の虫歯の防ぎ方&犬猫の菌は何処から?


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人の子供の虫歯の防ぎ方です!
お知りあいの大原先生のYou Tube


https://m.youtube.com/watch?v=VW-OmZfoX28&feature=youtu.be


猫には世界中でも虫歯は存在しません。
犬も過去30年間に数件しか私は見つけておりませんし、発生率はとても少ないです。
歯周病が殆んど!
飼い主さんは、なぜこの犬猫は歯周病、外耳炎になったのでしょう?と聞かれる時に
お母さん犬猫からペロペロス舐めたりスリスリされて愛されたのでしょうとお伝えします。
目の見えない位に拾われた仔猫は、
歯周病や外耳炎の発生率はかなり少ない感じがします。
因みに、草食動物のウサギも
歯周病は重症になっているのがみられます。
歯周病は食べ物が原因じゃないんです。
動物園のカンガルーとかも、歯周病酷いと治療された先生にお聞きしたことがあります。
カバに虫歯があるナイより、
歯周病があるか誰か調べてくれないかなぁと
密かに思う私です。
今年は犬猫は歯石取るとか取らないとかより、人と同じような予防ケアと治療の時代に15年以上前位からなっています。
モチ犬猫の歯磨きはしている前提で。
一歩進んだ歯周病や口の病気の知識と革新的な耳のビデオオトスコープ治療法の
普及を本格始動する1年にします。  
犬猫飼ってる方は、一歳から歯科の詳しい←最低限歯科専用レントゲンを持ってるのが目安
獣医師で歯科検診&ケアを受けましょー
歯石の付き方で歯医者さんに行くのを
決める人は滅多に居ない?のと同じ考えです。
本年も宜しくお願い致します。
 
 
 

動物に服や靴?!を着せるとは

まだまだ寒い冬
最近、犬が服を着ている姿を
目にしませんか?


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あれは、おしゃれだけじゃないんです。


犬猫も寒いのは大敵です。
私が手術する時は、手術台にはヒーターが付いているので、早めにスイッチを入れ、手術室はホカホカに
手術中は呼吸血圧心電図以外に、
体温はかなり大切なチェックポイントです。
小さな動物程、冷えやすいので
途中、少しでも体温が下がると血圧にも
関係するので、すぐスタッフが保温を追加するくらいきをつけています。


終わったら、即ホカホカのヒーターの上へ移動


何が何でも体温を下げさせません。
外の動物は、ペットヒーターだけだと
しがみつき低温火傷した犬もいましたから、
是非暖かい場所に移動してあげて下さい。
昔は、犬に雪が降っているんですが、
大丈夫でしょうか?なんて電話も
かかって困ったもんでした。
全ての犬が、基本南極越冬隊じゃないです。


◎人も犬も実は猫も、体温低下は危険です!
最近は猫も服を着てこられますね。


犬に服=過保護ではありません。
犬に靴=過保護じゃないんです。


犬も年齢と共に、関節炎や筋肉が弱ってくるので
人が杖をつくように、手足を使って、「よっこらしょ」と立ち上がるのを補助が必要になる時があります。
足先も、爪やパッドが変形してしまうこともあります。
災害の時瓦礫を、裸足で歩かせる方が危険だと思いませんか?


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そんな時が来ても、急に犬猫は服や靴を受けいれません。(猫は服は着てこられますが、靴はムリかもです。猫の服は人間のセーターとかの袖を切るか、ダックス用の服が合うようです)


寒い時期こそ、適切な服や靴を身につけるのは快適だなぁと感じて貰うトレーニングがしすい時期。


また服をわざわざ買わなくても、人の袖を切ったり、腹巻きや100均のヘアーターバンでも充分です!
もし、嫌がって噛んだりするなら、一時的にエリザベスカラーなどで噛まないようにして慣らすのもコツです。

 

特に、日本犬は服を着るのを嫌がることが多いようですが、トイレの解除をする時に、お腹を手で支えることは、犬も気にして中々排泄出来ないし、飼い主さんも腰を痛めてしまいます。

 

動物に服は過保護、自然じゃない!

と思う人は、今日から裸と裸足で自然を

満喫してみて下さいね!

 

 

 

動物の歯科専門医ではありません→動物の歯歯科認定医レベル4とは?


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写真は15歳のヨークシャーの仁君!

神戸の北区から5年前位から来て下さっています。

皮膚や歯が悪かったそうで北区の先生では治せなかったそうで、神戸市内の仕事場の近くの他の動物病院に迄仁ちゃんを連れて行き色々相談されておられたそうです。

皮膚もアレルギーですねーと、フードを出して貰い、歯はこれ位の歯石なら、付きますから様子みたらと院長先生に言われ続けたとか。

 

ついに前歯もグラグラになったそうで

それでも、その院長先生は動物の歯科専門医の先生は東京にしかおられないですから、様子を見ましようと言われ続けたそうです。

確かに、私の尊敬するアメリカの歯科専門医の先生は東京に

そして私は、歯科認定医レベル4。

その先生は、私が認定を受けたのは知ってはおられたのですが、そもそもレベル4という認定医受けたからと何でも出来るワケては無いのは自明の理で。

その先生も大切な患者さんを紹介するのは

かなり迷われたのでしょう。


結果その飼い主さんは、ネットで私を探して

歯周病の治療をすることに。

グラグラ前歯は、助かりませんてしたが、

その後痛みも無くなり、ガウガウ最初咬むワンちゃんでしたが、治療が終わると10歳近くになっていても、私にも歯磨きさせてくれるワンちゃんに変身し、私もびっくりしました。

長いこと痛かったんやね!ごめんね!

今も車で1時間半位かけて、良く来院して下さっています。

 

遠いので、飼い主さんの体調やご家庭のご都合で一年間ケアや治療が伸びてしまい、

二週間前に、かねてからちょっと歯周病が残っていた上の第一後臼歯が悪化し、抜くことに。

もう15歳

腎臓がすこーし悪くなりかけ、いつまで麻酔かけて歯科や耳ビデオオトスコープケアが出来るか?と考えながら、先をみこして今回処置しました。

 

さて、そんな小動物歯科研究会の10人目の認定医2002年に取りました。

当時私は30代か?若い!

 

卒業した時の獣医さんは歯科医とは違う。

だって大学で歯科授業はカリキュラムに基本無いのが今も普通。

確か私の母校の麻布大学獣医学部は、

アメリカの歯科専門医の先生の授業が1単位だけココ数年認められている稀有な大学とか

私の所属していた研究室(伝染病研究室で、犬のバベシア症をやっていました)の後輩にそのテストを見させて戴いたら、私も学生時代受けたかったと思える素晴らしいテスト内容てした!頑張って後輩!

でもたった1単位しか国は認めてくれて無いし、全国でも2校位らしいです。詳しくは知らんけど。

私達獣医師は人と同じ6年制

でも、私達は犬馬豚牛鶏の基本的な病気は知らないと国家試験に受かりません。

犬猫の心の病気もウサギの授業も基本今も単位には無いはずです。

当たり前、たった6年しかない間に人以外の動物の医学の基礎を学ぶのか獣医大学だから。

卒業したら、バイオや薬の開発、保健所、検疫など様々な仕事につける基礎を学ぶのです。

小動物=犬猫やエキゾチックを治療しようと思うなら、卒業してから色々勉強されて人も眼科や内科や皮膚、外科の先生になっていくように、獣医師も同じように動物病院に努め診察テクニックを学び、加えて興味あれは眼科や皮膚の学会等でそれぞれ勉強していくのです。何処の学会に属さなくてももちろんオッケー!規則はありません。

だから動物病院に数年務めただけで開業も可能。私も卒業して3年務め、他の動物病院を数件経験し今開業している以前は副院長をしてました。その頃は年に2回ある総合学会行ったり、外科や内科のセミナーをアレコレ手当たり次第参加しまくって必死でとりあえず、胃腸の外科手術や内科をマスターしようと思っていました。

歯科と耳のセミナーは当時は皆無。本も無し。なのに、何故か動物だけは獣医師は付いてる歯石を取ることが、普通だからやってね!と卒業したら院長や先輩に数分位機械の使い方を教えて貰って、避妊や去勢や骨折手術か終わったらすこーし麻酔を残して、〇〇の手術のついでに!歯石取りをしたりしていました。
少なくとも、私や同僚や友達の獣医師はそんなスタートをしてました。ザ!歯石取りです!

ついでに取っといて!と院長に指示されるのです。動物看護師さんにも指示されたりたり。

人だと人の看護師さんや内科や外科、皮膚科、呼吸器科のドクターがする歯石取り。
そんなイメージ?

今も普通はそうなんだと想像しています。


私は獣医歯科専門医ではありません。

日本には専門医制度はなく、今日本におられる獣医歯科専門医はアメリカの専門医の認定を受けられた1人の獣医師のみです。


私の持っている歯科認定証を見ると2002年に小動物歯科研究会で4日間の授業と4日間の実習を受け、研究会で一つ症例を発表したら貰えたのが小動物歯科研究会のレベル4の認定証です。

試験は今もありません。私は

実はレベル4の授業と講義を2回やりました。

当時は、まだ人気なく授業も実習もお金さえ払えば、すぐ入れたのです。

ても2回受けても、レベル4を認定されても自分がたった合計8日の実習と授業で何がやれるとは当時なすこーしも思えず。

これで終わり?と言うのが正直な気持ち。

それは今も同じです。

今はしかも、犬猫のプラスチックの骸骨モデル使用とホームページにも書いてあります。

 

歯内治療も、人の歯内治療練習グッズでやります。

http://sa-dentalsociety.com/

私はその前に他のアメリカの獣医歯科の専門医の先生の講義も沢山して戴き、
アメリカの獣医歯科学会でも専門医以外の受けられる実習は全部受けてみたけれど、勉強すればするほど難しさと怖さがます今日この頃です。

その先生は私が歯科を勉強していることや、認定を受けてることはご存知だったかも?と思うのですが、大切な患者さんを専門医で無い獣医師に紹介することは、私も基本怖くてできません。

そして当時の私も色々犬猫の歯科を勉強して動物歯科の難しさ怖さがどんどん判るようになっておりましたし、基本他の獣医師には紹介してとも絶対に言いませんから、何処の獣医師に出会うかは運命でもあると思って飼い主さんにはお伝えしています。

 

 

 

 

子犬が家に来たら!さあ!社会化しよー!!

年末年始のお休みや 夏休みなど新しく子犬を迎えるおうちもおいでではないでしょうか

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よく質問されることにワクチンが終わるまで外に出ない方が良いのではないでしょうかと聞かれます

 

答えはいいえです。

もちろん地域によって伝染病が流行っている地域そうではない地域があると思います。

 

そのワンちゃんが一生の間に合いそうな人や物風景状況に合わせてあげていただきたいと思います。

特に大切なのが生後2から3ヶ月です

人で言うと小学校5年生か6年生ぐらいまでの感覚になりますもう4ヶ月に入ると高校生大学生ぐらいの感じになってくるのでやはり良い経験心が柔らかい生後2ヶ月3ヶ月できれば2ヶ月からの方が理想的です。

1日でも早い方がいいです。

ワクチンを打ってない時は抱っこして外に連れ出してみましょう。

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ただし子犬を怖がらせないように!

 

例えば公園の真ん中で他の犬を観察しながらフードを食べさせてみてください。

 

これだとよそのワンちゃんが何やってるんだろうとそばに寄ってこないですよね。

あと行くのをオススメしていところが ドッグランです。

 

ドッグランは不特定多数の犬が集まっていることが多いよう感じます。

 

きちんとした監督の下で訓練された犬同士のふれあいならばその子犬にとってとても有意義な経験になります。

ただそうでない近くのデパートなどのドッグランは訓練されていない犬達も沢山集まるため人の例えで言えば、繁華街に子供を丸裸で放り出すような経験をさせてしまうことになりかねません。

良い経験をつめればいいのですが、なかなかそうはなりません。

近くの公園でも、犬仲間が自由に遊ばせない?!と誘われても

ちょっと慎重に考えて見てください。

似たことが起きる場合もありますから。

 

人間でも雰囲気のいい幼稚園小学校などに子供たちを入れるのは、きちんとした監督のできる先生方と、子供同士のマナーを学んだ子供達ときちんとしたふれあいを適切な監督者のもとで行えれば理想的です。

先ほど言ったように近くのデパートまたはサービスエリアのドッグランなど不特定多数誰がその犬たちを訓練しているかわからないような犬が集まる所、自分の犬を連れて行って怖がらせることになってしまったり、または調子に乗って他の犬をおかけさせるといった経験をさせてしまうことになりかねません。

 

無事ワクチンが終わってからも、同じことです。

外を歩くことは 単なる散歩ではなく飼い主さんと一緒にする社会化です。

子犬の様子をきちんと見てもちろん大人になってからも大切なことですが

まずその場所にならせるよう無理強いしないでください。

 

例えば宅配便の配達の方にならせる、街中の警察官工事の人にならせる

パトカーやトラック配達の車新聞配達のバイク色々なものに慣らしてあげないと

犬は思わぬところで躓いてしまいます。

人でもお母さんやお父さん兄弟や姉妹お友達が少しずつ手をつないで 

鳴らして言ってくれたからこそ今のあなたがいるのです。

大人になっても怖いとこってありますよね。

犬が特に訳が分からず色々な人の世界に飛び込んでいかないといけません。

 

目標はどんな所に行っても 誰と遇って背ドキドキしないで普通でいられる犬です。

一生に出会うと想定できる お家にいない人に会いに行きましょう。例えばお家にご老人がおられないならばご老人に会いおうちにあかちゃんや小学生中学生がいなければ学校の近くに行ってみましょう。

そして 赤ちゃんもう乳母車に乗っている赤ちゃんのお母さんに 可能なら少しだけフードをお渡しして子犬にあげていただくなんていうのも 素敵な経験です。

3才 4才など 年子供の年齢によっても犬はびっくりしたりしますから同じように小さなお子さんを連れたお母さんにお願いして少しだけ子犬にフードをあげてもらったりできればより良い経験になるでしょう。 

 

あるワンちゃんをお預かりしたときの話です。診察が終わって夜外に連れ出そうとすると怖くて歩かない犬がいました。

お聞きすると夜6時以降は外に行ったことがなかったそうです。

どうりで自分の影や私たちの影木の影を見ても驚いてしまって歩けませんでした。

またある犬は雨の日大人になってからでも人々が傘を差し出すと飼い主さんを放り出して家に飛んで逃げるような仕草をする大型犬もいました。

 

晴れた日だけじゃなく雨の日も曇りの日も少し風がある時も少しずつ

外に連れ出してあげてみてください。

 

服も着せようとして飼い主さんがいっぱい噛まれたおうちもたくさんあります。服もレインコートもいきなり着せるのではなく、例えば最初は小型犬だとヘアバンド大型犬だと腹巻などをお腹に巻いて散歩に行くとか。

急に服を着せることはなかなか困難です。

気にしない子もいますが結構みんなつまずいてしまうところです。

 

ワクチンを打つ前など 外には抱っこで連れ出し家の中ではリードをつけてお家の中探検家飼い主さんがトイレや押入れなどに隠れて 他の飼い主さんを見つけるゲーム何ていうのもとても楽しいお家の遊びです。

子犬をワクチンを打っていないからとずっとお家の中は大切な社会科の時期を逃してしまいます。

どうぞ抱っこしていろんなところに出かけてみてください。

電車にも乗ってみてください。

行けるところは犬がいない人がたくさんいるところが狙い目です。

犬にならすにはまず公園の真ん中で他の犬が歩いてるのをフードを食べつつ観察するようにスタートしてみてください。

他の犬にうまく慣らすには 適切なしつけ教室で相性の良い犬と遊ばせてもらうのが

一番です。 

当院でも、3匹犬がいますので、4ヶ月から5ヶ月位までのおとまり保育を

2日ほどしていただき、当院の相性の良い犬を私がみて 遊ぶ経験をしてもらったりすることもあります。

初日は緊張していた子犬が 2日目位に 調子にのって遊びだすのですが

さてどの犬とどんな風にあわせようかなーと じっと観察しつつ

あわせます。

皆さんも日々ぐんぐん成長する 子犬たちに 良い経験をさせてあげてくださいね!

当院では 診察時に子犬の社会化シートも お渡しし直接その子犬をみて

1才までは無料で簡単なアドバイスもさせていただきます。

 

45分の個別のレッスンも可能です。

ご希望の方は お電話 または受付でご相談ください。(1回税別8000円)