話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

皮ふや耳、歯を悪くさせない最短コースは?

私の友達が、犬を飼ったなら

何を一番に最近はアドバイスするかというと

躾教室は、増えたので普通に行くようになったので、トレーニングはあまり心配していません。

なにより大切なことは

一番犬に多い病気で、早期発見できれば悪化させないで一生過ごせる病気

一般的な獣医さんでは見つけて貰えない

一般的な獣医師がまだまだやれていない治療科目

の病気を早期に発見してもらうこと。

 

それは、

子犬の時期、特に生後4ヶ月から5ヶ月までに、乳歯の歯科チェックをして貰うこと

(歯科レントゲンとデンタルユニットを持つ動物病院を探すこと)

耳のビデオオトスコープを、長年実施している動物病院を探すこと!

です。

 

これが、長い目でみると、皮ふ病と間違う症状を出して、動物病院に長く通うことにあり

飼い主さんが歯と耳が悪いと本当にきがつくのが、早くて5歳以後平均8歳以後になってしまい

取り返しのつかない、歯や耳にならないコツでもあります。

 

何言ってるか判んないでしょうけれど、

当院にたどり着いた皮ふや耳、歯の患者さんが口を揃えて後悔するのがこのことなんです。

出版を待つのもありなんだけど、まだ半年は必要になりそうですが。

 

この飼い主さんは、歯のセミナーをうけて、

早期に対処できた理想的な良い例です。

 

よかったら2つの動画を

合わせてみてみてください、

https://youtu.be/HAXeCzjoEVk


犬の歯のセミナーに参加して下さった
5歳のプードルさんが、

 


耳のビデオオトスコープを同時に検査&治療下ところ
耳が外からとても綺麗にも関わらず!


ナント鼓膜の感染≒外耳炎がこんなにも
酷かった犬でした。
これがその映像です!


https://youtu.be/LgKCLssW8_w


鼓膜はビデオオトスコープでのぞかないとわかりませんが、
耳の感染がある犬の特徴は
○首や顔や肩の部分をかく、なでる
○手を舐める
です。


3歳以上の犬の80%が歯周病
そして犬の約70%の犬が耳の感染があります。
それは、両方とも子犬の頃に親犬から菌を
もらっているからです。
耳の感染を綺麗にすると
アレルギーの薬や除去食をやめられた犬も続出しています。


さて、そのプードルさんは
見えない感染が良くなると、
ナントドンドン目やにが綺麗になって
思わぬ副効果?!に喜んでくださいました。


さてあなたのワンちゃんの行動は如何ですか?
1日でも早く気がつくことが何より大切だと思っています。

 

 

 

 


 

 

コロナ以前から実は加湿器に凝ってます!

今の動物病院はお隣がクリーニング屋さんのせいか、比較的冬も暖かですが、乾燥が酷いんです。

普通25%くらい

で、初代は病院でボネコの加湿器とても大きなのを使っていました。

2階の控え室はまだボネコの小型のです。

昨年末壊れ、今年はコロナもあったので

速加湿器でも次亜塩素酸水を入れられるのを

買いました。

水の入れ替え大変なので大容量を!

3月位からでも2台以上かって、安いのはだめ!と1台8000円くらいのを買ったのでしたが、2ヶ月位で水漏れで駄目になるパターンがおおくて(泣)

どれだけ捨てたか中国製!

もう買いません!

 

今待合室で頑張ってのは、次亜塩素酸水を淹れて使えるやつと

象印のコレ!4万くらいしました(笑)

ポットやん!


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でも、中もフッ素加工でグツグツお湯わかして、湯気立ててますよ!

今喉痛い私には、必需品!

ウイルスの感染予防には必須アイテムですね。

 

これなら壊れないでしょう!

今、私がインフルエンザだったこともあり

週明けまで用心して電話診察にしていますが

大阪と近隣の市である西宮市も

コロナの注意地域?!に入ったようなので

引き続き、コロナ対策で飼い主さんは可能な限り外で待機していただき、犬猫のみお受けし診察していきたいと思います。

 

因みに、私は電話診察メインになったのを良いことにココぞとばかり、

普段は臭いを気にして食べないカレー饂飩を

ランチに日々食べているのはナイショです!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

犬や猫飼ってると毎日楽しい③の勝手に書評シリーズ

https://youtu.be/wEegZGBZ80k 犬や猫飼ってると毎日楽しい③の勝手に書評シリーズ 猫がお尻をするシーン(笑)

 

私の好きな本の一つです!

全巻持ってるし。

今回はYou Tubeだけでやってみたよ!

 

猫と住まいの解剖図鑑を読んで勝手に読書感想文その2

猫と住まいの解剖図鑑を読んで勝手に読書感想文その2


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前にも書きましたが私が好きなことの1つに DIY があります。


この本はさすがに建築士さんが書いただけあって設計が具体的です。

飼い主さんサイトからの欲求と猫サイドからの欲求も比較にして頭を支えてくれています。

なんとわかりやすい。

猫の都合ばっかりも聞いていられないのでいかにして人間が猫と快適に暮らせるか例えばトイレ対策はよく書いて下さっています。


今回2階に猫の遊び場を作ってあげたいなと思っていたので、最初は

市販のグッズをメルカリとかで探していました。

すると猫の体が下から見えるシースルーの猫部屋とか、綱渡りするような猫のキャットウォークとか。

たくさん売りに出ていました。


なんだ案外使ってない子多いんじゃないの?

最初はラッキー安く買える!

と思いましたがこの本を読むと、

楽しくなくなって使わないまたは不安で使わないから売りに出てるんだろうと思います。


時間を短縮するには市販のものを使うのが一番いいですが、猫が使わないのでは意味がありません。

人に見せて自慢するわけではなくうちの子達が楽しんで使ってくれれば一番いいわけです。


原点はうちの実家のニャンダーランドにありました!(笑)


私の父は、実は私は大学に入るまで犬派のようでした。

でも私が大学に入る時に家にいた犬に愛情の負担がかかりすぎるといけないということで、実家にいた妹と5000円ずつお金を出し合い、

ペットショップでシャム猫と思える猫を買って実家に置いて、その猫が

子供を産み、増えて依頼

元々子煩悩な父は、すっかり猫おじさんになってしまいました。


毎日毎日猫にご飯をあげお風呂に入れ寝かしつこの前にはトイレに行かせの日々だったようです。

隣に祖祖父母の家があり、既に祖父母は他界し、祖父母の家は拾った猫達と父の書斎になっていました。


猫を外に出すとエイズになるからと

自宅敷地を全部柵で囲みました

そこには、父が手作りで作ったキャットウォークや隠れ家が車庫1台分位ありました。

まさしく元祖父母の家の中から外までニャンだーランド(笑)

私は帰省すると、自宅以外の猫達の紹介をされるというパターンになっていました。

祖父母の家まで、猫達が占拠する前は、我が家の犬達を連れて帰れていたのですが、猫達がふえると、

猫が怖がるからと犬達を連れて帰らないてね!と父に注意される始末。


さて、この本に戻りましょう。

キャットウォークをなぜ猫が使わなくなるか?はつまらないから!

だそうです。

その道を通って、人が見えたり

外が見えたりするなら猫も使うだろうけれど、そうで無い場合飽きてくると!

さがナイス観察眼ですね!


あと、キャットウォークどうしは、

年齢と共に猫たちが足を痛めたりするのに備えて、段差を少なくしておくとか。

キャットウオークを作り過ぎると、猫の暴走に繋がるとか、飼い主さんの方に来なくなってしまうとか、

一匹だけと、2匹が寝れるような

キャットウォークの具体的な幅であるとか!

色々猫を飼っている方ならではの、

具体的なアドバイスは秀逸です。


猫を飼ってる方は、とりあえず読んでみられると良いかオススメ本です!

 

勝手に書評シリーズ 猫と住まいの解剖図鑑その1

「猫と住まいの解剖図鑑」感想その1

いしまる あきこ著

今泉 忠明 監修 の本を昨年買いました。



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いしまるあきこさんは、一級建築士さん

だそうで、私今病院の二階に我が家の猫の遊び場を壁に作ってあげようと目論んでいるので、参考にしようと買いました。

読ませていただくと石丸さんは自ら保護した5匹の猫たちと平井猫の家というところで暮らしておられるそうです。

また保護猫活動も通じ100匹を超える猫達とご縁があるということで、猫との関わり方は半端のない建築士さんということでとても参考になりました。

私は実は子供のころからDIYが大好きで、

幼稚園の頃から自分でブランコを作ったり、ひよこ小屋を作ったり、はたまた船を作って川から海へ出ようと目論んだのですが、流石に下手過ぎて沈没し、計画は頓挫したこともあります。(笑)

今も壁を貼ったり、棚を作ったり柵を作ったり、ペンキを塗るのも実は大好きです。

この本では建築士さんならではの細かい猫からの目線の高さ、猫トイレの設置場所や大きさ等の、沢山の猫と暮らして来られた中での素晴らしい工夫を、具体的に書いておられ

獣医師の目からも感心しました。

 

この中でこの5匹の猫たちが途中仲が悪くなり揉めに揉めた時に精神安定剤を動物病院でもらい飲ますようになりとても効果があったと書いてくださいました。

私も猫の問題行動カウンセリングを約25年前位から行っております。

猫の心療内科のようなものです。

猫にも精神安定剤があるのですか?

とよく聞かれますが、実はいろいろ使います。

ただし心療内科病気の病気を猫に疑う前に、

猫は自分で病気を言えないため体の病気がないかを調べるのが先決です。

例えば、猫が困った場所でおしっこをするならば腎臓や泌尿器系に異常がないか血液検査や尿検査が必須です。

私が経験した例ですと二十歳の猫ちゃんがもう何年もあちこちでおしっこをするので繋いで飼っているという飼い主さんのお話を、偶々飼い主さんだけが、ノミの薬か何かを買いに来られた時にふと耳にしました。

飼い主さんは高齢の為にボケたと思っていらっしゃったみたいです。

でも尿検査をするとひどい膀胱炎でした。

膀胱炎だと思うと真っ赤な尿が出るとか、詰まると思われる方もいるようです。

しかし、特に雌猫はほとんどオスのように

尿が詰まるということは、尿道が太いこともあり、詰まることは滅多にほぼありません。

その猫の尿は感染が酷く、黄色の濃い状態になってしまっていました。

その猫ちゃんは幸いに抗生物質ですぐ良くなってくれました。

そんな可哀想なメス猫さんの例は私も沢山経験があります。

思い込みにご注意です。

体に異常がない場合は心療内科領域のお薬を使います。


心療内科の薬は、実はココロでは無く脳に働くお薬です。

心の問題は実は脳のホルモンなどによって作用されているからです。

もちろん薬を使うだけじゃなく飼い主さんに猫への対応や猫同士の関係を変えるようなお家の工夫ということもしていただかないといけませんが。

そのためには、いしまるさんも書いておられるように家の工夫はとても大切です。

猫と暮らしておられる方はこの本を参考に家を工夫してみられてはどうでしょうか。

皆さんも素人判断でどんな悩みがあるか一人で悩まないで、問題行動カウンセリングをしている獣医師を探して相談されてみることをお勧めします。

当院では最初約1時間ぐらいの飼い主さんとのカウンセリングさせていただきます。

 

犬の場合は 来院していただき、待合室で行動を見ることがほとんどですが、

猫の場合は連れてくることも困難な場合が多いため飼い主さんに、困ったシーンや日々の猫達の食事風景等の暮らしを、簡潔にビデオ録画していただいたのを拝見させていただいたりすることも多くあります。

 

客観的に見ることによって見える猫たちの関係性もわかることがありますので、ご家族だけで悩まないでくださいね!

その1

 

 

 

勝手に書評&心配シリーズラジオ録音しました!

https://stand.fm/episodes/5ff19c6f0ce24c74d882ee5d

勝手に心配シリーズ

今回は犬と猫飼ってるととっても楽しい③の犬君のお口が臭う!
の部分を勝手に心配させていただきました。 

stnd fmという、スマホで聴けるラジオを配信しました。
良かったらアプリをいれて聴いてみてくたさいね!