話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

獣医アトピーアレルギー免疫学会の今回のテーマは「食物アレルギー」でした!

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会場は両国国技館の近くで千秋楽の日でした。

先週の2月10日日曜、獣医アトピーアレルギー免疫学会に参加してきました。

早朝5時に、継続治療中のワンちゃんを診察して、飛行機で東京へ!

会場の両国駅につくと、お相撲さん達が駅にチラホラ

なんとその日は、相撲の千秋楽の日でした。

学会が終わると、懇親会がその場であったのですがヨコではなんと

高砂部屋の打ち上げが~ 大きなお相撲さんが同じフロアにおられて、

ついついそららに行って記念撮影をお願いした気分に・・・でも我慢!

 

この日の午前のテーマは 「Ⅳ型アレルギー 食物アレルギー」

午前はベーシックセミナーと言って 学会の基本の勉強をする時間です。

Ⅳ型アレルギーって何だ?ですよね!

 

アレルギー(過敏症)のタイプは世界的に人も動物も4つに分類されます。

 

4つ?!

面倒くさいと思わないで実は人てある皆さんにも

とても身近なこで、この分類抜きでは話づらいので

この四つの分類をさっと書いてみますね。

 

過敏症の型

Ⅰ型

Ⅱ型

Ⅲ型

Ⅳ型

原因

IgE

IgE 補体

IgG

細胞( T細胞)

代表的な病気

・犬アトピー性皮膚炎

食物アレルギー

・ワクチンアナフィラキシー

・自己免疫性溶血性貧血

・天疱瘡

・血管炎

・膜性糸球体腎炎

・犬の食物アレルギー

・猫喘息

・移植の拒絶

・薬疹

 

              出典 獣医アトピーアレルギー免疫学会配布資料参考

実は食物アレルギーには

1型だけでなく Ⅳ型というのがとても大切なことが判ってきています。

よくアレルギーというと、

人も動物もIgEという数値を測るのが一般的です。

でも、人で「茶の雫」という石鹸でアレルギーが起きてしまった

事件があったのを覚えておられる方もおられるかもしれませんが

あれは、IgEの数値のあがらない食物アレルギーと言われているのです。

それが、Ⅳの食物アレルギーであるといわれていますが

人はそれを測定することがまだ、できないようです。

 

しかし、犬はこの学会の会長の先生がされている

動物アレルギー検査センターでは、リンパ球反応検査として

Ⅳ型の食物アレルギーの数値が測定できます。

世界でも ここの検査センターだけなのです。

 

そして なんと犬では

IgE関連の1型の食物アレルギーが3割

リンパ球検査ででる Ⅳ型の食物アレルギーが7割

と言われています。

 

その為このⅣ型の検査ができる

動物アレルギー検査センターの検査は

犬の食物アレルギーを知るのに欠かせないのです。

 

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