話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

食物アレルギーのツボにおちないで欲しいから~手作り食を頑張っている方にも・・良かったら

“食物アレルギーは、自分で選ぶのは難しい”

と書いてしまいました。

手作り食を頑張っている方には、頑張っているのに申し訳ないなと思います。

それは、少し皮ふがよくなった方もおられるに違いないからです。

 

アレルゲンがバッチリ当たっていたら良いなとおもいますし、

私も、飼い主さんが犬にあげてきた食事の内容の歴史をお聞きして、なんとなく

それはアレルゲンだったのかな?と思うこともあります。

 

私がなぜ、そんな風に動物アレルギー検査センターのアレルギー検査をオススメするのでしょうか?勿論私は検査センターの回し者でもありませんし、獣医アトピーアレルギー免疫学会の優秀な会員でもありません。

 

私が、動物のの皮膚の世界に入ったきっかけが、歯の治療をした犬達の皮ふや涙やけがとても綺麗になって、私としては一生懸命歯周病の治療や.難しい口腔外科もやったのに、見える皮ふを1番喜ぶ飼い主さん達をみて、それならそこも極めてみよう!と

スタートしたのが当院を開院した約10年前位からでした。

 

私が一人で独立し“りえ先生の動物病院”を開院した時、自分の得意なことを

ホームページに列挙しました。

歯科、行動カウンセリング、皮ふ、耳の病気などを書きました。

 

すると、関西の各地域から色々なアレルギー検査もされ、手作

り食もされてきたり、九州のアレルギー専門病院にも1年間行かれても治らなかったなど、愛犬の痒みと闘ってきた色々な飼い主さんとお会いする体験をさせて戴いてきました。

お聞きすると、当院は様々な皮膚で有名な動物病院に行ってこられて、それでも良くならないので、最後にここに来られたという方もおられました。

そんな飼い主さんは、食物アレルギーと診断され除去食フードを10年以上頑張っていたり、手作り食を頑張っておられたりされたりと熱心な方が沢山おられました。

 

それまで、私はもともと皮ふの専門科でもなく(今も)、元々犬猫の問題行動カウンセリング等の行動学や、歯科を得意として元の動物病院ではやってきていました。

その為

○この犬やねこが痒がっている場所はホントに、その犬やねこが痒いからなのか?

○犬ねこの引っ掻いている場所が、ホントに痒い場所なのか?

(身体が硬くて、届いてないのかも? その下になにかないのか?)

などと、飼い主さんのおっしゃることと、犬ねこの行動をじっと観察して

その違いを想像したり、飼い主さんにその行動を観察して戴くようお願いする習慣が

元々ありました。

 

だって、歯を治して皮ふや涙やけが治った経験を沢山してきていましたから。

 

食物アレルギーの除去食を選ぶことは、実は皮膚を治すのに最重要課題ではなく

最初にクリアしておいて、除去食をスタートしておいて貰って痒みの原因となることから、結果がスッキリ出るので、痒みから引き算しておけるの位の精度をもっていると

経験から感じるからなのです。

 

1番気になる、犬の食物アレルギーは科学の力でまずは、のりこえてしまって

他の原因を治療していくと、最後は除去食を止めてみても、全然平気です!

という犬達が当院には沢山います。

それから、好きな食事を手作りして、犬と楽しんでいる飼い主さんも沢山おられます。

 

当院に、痒みが止まらず食物アレルギーと病院で診断されて、食慾もなくてっていたのに、除去食をがんばりつづけていた飼い主さんもおられ、“やっと転院してきました“

とおっしゃってくださった時には、末期のガンだったワンちゃんもいます。

 

基本は、アレルギー検査を勧める私ですが、最終的にもう痒みや炎症がないなら

数値が高くても、普通の食事に戻して好きな物を食べて貰っている犬達が

ほとんどです。

また食事しか原因が考えられない!となったら

戻せばいいじゃないですか!

って思ってやっていま

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ほんとに、その痒み=アレルギー?アトピー


す。

痒いからって

食物アレルギーのツボにおちないで欲しいと思っています。

詳しくはまた、おいおいと