話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

犬の耳血腫とは

なんと、耳血腫発生!

よりによって、我が家のゴールデンのカノンの耳にです。f:id:petnomirai:20190425014352j:image

耳血腫とは、犬猫の耳の立ったり、垂れたりしている耳の中に血が溜まってしまうのです。

ビラビラした部分は、軟骨があるので

そこを激しく振ったり、ひっかいたりすると

炎症を起こして中に血が貯まるのです。

治療方法は、中の血を抜いて注射用の生理食塩水等で洗って、抗炎症剤を使うのですが、

耳の中の炎症が止まらないと、犬猫は耳をふるので、耳を治さない限り再発率も高く、

耳の軟骨に穴を開ける手術を発明?して

学会で発表されていたのも、拝見したことがあります。

耳の壁に穴を水玉模様みたいに、数か所開けると、中のが自然?に出るのでたまらないとは思うのですが、耳にガーゼとか当てものをして、固定しないといけないのでナカナカ大変そうでした。

昔、耳の内視鏡≒オトスコープをやって無かった頃は、耳血腫はとても多くて、犬も痛く

急患扱い。


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今は、オトスコープをやれるようになり、耳を治すことも出来るのでホントに良かったと

しみじみ思います。 

 

予定に隙間があると

スタッフ達の犬猫達や、当院の犬猫の治療をするのですが、どうしても患者さん達の治療を優先してしまいます。

当院の犬猫達の治療は、ついつい後回し!

 

カノンも耳が悪いなぁと思いつつ、アレルギー持ちのダックスの天ちゃんを優先して

最近やっていたので、耳の腫れたカノンを見た時は、つい「ごめんね!りえ先生の処に行かないと!」と言ってしまいました。

 

お薬飲ますのも、ついつい忘れがちなのですが、スタッフ達も協力してくれているので早く治します!

 

紺屋の白袴ってこのことですね!