話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

猫の歯周病は、人よりも、犬よりもひどくなります

猫にも、歯周病があるのですか?!
猫に虫歯は存在しませんが、
2歳以上の猫の80%以上は歯周病だと感じます。

歯周病には

歯周病菌によって歯肉だけが炎症を起こすレベルの歯肉炎

②酸素の嫌いな歯周病菌が、歯を伝って酸素の少ない歯肉の下の骨に入りこんで、骨を腐らせてしまう
歯周炎があります。

犬猫も歯周病は数種の歯周病菌が原因。
歯石が原因では無いのも、人も同じ。


特に親から子供へ、ベロベロなめることで、歯周病菌が伝染していきます。

人では、有名な話しです。

基本は、猫から猫へですから、あまり人にうつるのは、気にしなくて良いかなぁと思います。
人は人の歯医者さんに行って下さいね

さてこの、ブリティッシュショートヘアーの猫ちゃんは、4才!

もう一匹の猫が、血が止まりつらい病気と判っているので、輸血に備えて血液型も検査しました。

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診察中に採血するのは、可哀相とのことで
麻酔してから、採血したり採尿したり、爪や肛門のうの処置もしました。
怖がりさんは、心配しないで相談して下さいね!

ウチの猫達は、暴れるのでシャンプーも
麻酔して口のクリーニングついでに
やっています。

さて、この猫ちゃんは歯周病までいっておらず、
歯肉炎でセーフでした!


歯肉炎は、治療したらその日から治りマス。

歯周病か歯肉炎かの診断は、プローブで測定したり、歯科レントゲンで検査します。

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見ただけで、歯石付いてる付いてないは
関係ないのは、人と同じです!

歯石見て診断は、ありえませんよ!