話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

犬のアナフィラキシーショック!

アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応です。

食べ物などが原因のことが多いのですが、

ワクチンアレルギー等もこの1つになります

 

アレルゲンが身体に入ると

↓↓↓

15分以内位に

身体の中から炎症性サイトカインの

インターロイキン 10と

TGF-βとぐべ〜と私は覚えてますが、

この2つが身体の皮膚や腸や血管などを攻撃します。


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やはり、こんなに顔が腫れて来院されるのは

食物アレルギーの起きやすい犬と言われる

フレンチブルドッグさんか、柴犬さんが圧倒的多数です。

 

このワンちゃんは、アレルミューンという

アトピーのお注射が、制御性T細胞を作り出すと言われており、それを応用して

喘息の治療をしており、ここ3年位は

発作が出ていなかったので、随分と

飼い主さんも油断されていたようで

除去食以外も食べておられた模様です。

 

このワンちゃんは、食物アレルギーとアトピーの両方を持っています。

 

人と猫では、喘息という病名があるのですが

犬ではありません。

でも、このフレンチブルドッグのワンちゃんは、喘息様発作を持っています。

 

最初は熱中症か?と飼い主さんが連れて来られたのですが、暑い処にも居ないのに呼吸がおかしくなりました。

 

病院に来るとドキドキして、呼吸がおかしくなるのかなぁ?ともなり、何回も病院に来る練習もして、落ち着いてきていてもなりました。

 

フレンチブルドッグなので、軟口蓋下垂も診断して貰おう!となり高度医療センターにて

軟口蓋下垂と診断されたのですが、

手術のあと、間がない時に自宅で夜呼吸困難に!

その頃、私は喘息も疑ってはいたので

そんな時の治療用にステロイドをお渡ししていました。

自宅でそれを飲ませると、ピタっと止まったということで、アレルギーにより起きる喘息何だなぁーと診断しました。

 

今回は下痢と嘔吐!

 

嘔吐は良く起こしてたので、吐きどめの注射や飲み薬は良く使っていました。

下痢のお薬を2種類出しました。

牛乳アレルギーの人には使わなようにと書いてあるお薬は、気をつけて使いませんでした。

 

整腸剤と止瀉薬2種類

 

止瀉薬ロペミンには、アルブミンが入っていたので、これが原因なのかなぁ?と思い

 

もうひとつの、次硝酸ビスマスだけにしたのですが、翌日朝病院の開く前に

それを飲ませてみていただいたのですが、

それでも又顔が腫れました。

即治療しましたけれども。

 

治ったお顔はコレ!


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優しい女の子です!

 

もう、下痢の時は薬は我慢かも!

ということになりました。

 

又、しばらくしたら

アレルミューンを打って、免疫力をアップしていきたいと思っています。

 

食物アレルギー、恐るべしですが

食物アレルギー検査なら

アレルギー検査センターの検査は

イチオシです!

 

そして数値を読むのに、結構勉強が実は必要なので、獣医アトピーアレルギー免疫学会に所属されている動物病院の獣医師に

数値を判断して貰うことを、強くお勧めしまーす!

 

数値を読んで、どの食事かを決めるのは

きちんとした治療です!

 

と会長の増田先生も仰っており

私もホントそう考えています。