話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

肥満と免疫とサイトカイン!

私が獣医アトピーアレルギー免疫に学会に入って一番良かったと思うことは、

もちろん食物アレルギーやアトピーのことを詳しく知りたことですが、

それ以上にサイトカインという物体を知ったことが一番勉強になりました。

 

皮膚のかゆみも皮膚のあれも肝臓の病気も血栓歯周病から出る炎症物質も全てサイトカインが握っています。

この皮ふを治すためにどこからサイトカインが出てるかなと考えると、皮膚を治すヒントがいろんなところにあります。

サイトカインって何?ですね。

https://www.kango-roo.com/word/20191

痒いとか炎症を起こしたりする、色々な細胞から出る、忍者みたいなの物質かな?

腫瘍や色々な感染で亡くなるのも、

結局はサイトカインストームという、サイトカインの嵐が起きて人も含めて、急変して亡くなるのです。

 

先日の動物医学臨床学会では、私の尊敬する

アレルギー学会の会長でもある、増田先生の講演があり、少しお話し🙌することができました。
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学生時代、一番嫌いだった免疫ですが、

今、探偵小説を読むように、面白いのが

免疫学です。

痒いだけじゃんないんですよ!


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肥満は炎症性サイトカインを上昇させる!

 

しかも!


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免疫≒抗体産生も下がるなんて!

 

しかも、寿命も小型犬で2歳、大型犬で1歳寿命が短くなるそうです!

こわーーー!