話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

珍しい動物の口の治療は?


珍しい動物の口の治療は?

ムリ!

なんてたって、頭さえも骨や血管や神経の構造や解剖からして誰も調べられてないからです!

15年位前に、猫の頭の解剖を詳しく調べようとしたら、当時は獣医学の本さえも絶版されていて、その絶版の本を歯科の恩師の先生が探しだして下さり、調べた!という経緯もあり、色々な猫の頭の解剖図は犬と比べてアチコチ未完成な場所も沢山発見しました。

解剖が良く判ってないと、手術も治療も難しいことがあるんです。

ではうさぎは、よりもっと判っていないか?

と言うと、歯科や医学部で実験に使う頻度が多いからか、猫より詳細に判明したりしていました。

研究費用が、それに対して何処から出るか?

が動物の医療にはとても大切なんです。

こんな記事は、言語道断!



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珍しいエキゾチックペットを診察しますと言う先生もおられるし、私に何か珍しい動物を連れて来られる飼い主さんはいますか?と聞く方もいます。ウサギやフェレットも、アメリカでは古くから研究された動物なので、勉強の本や資料が豊富です。でも、あまり飼われて居ない動物達は、誰も研究されて居ない、動物園でも獣医師の方も、飼ったことがある位では、薬用量も数少ない経験に基づくになってしまうようです。


治せる方法がきちんと確立されて無い、珍しい動物を飼育すること事態が、動物にとって本当に可哀相な状態になります。


しかも、過去プレーリードッグからペスト菌が出て輸入禁止になったように、人へ伝染する病気も国は予算をとつて検査するワケもなく自己責任で飼うしかありません。
治療する獣医師も、スタッフ達も危険に晒すことになります。

 

長年色々と良く研究されているのが

犬猫うさぎ、フェレット、ハムスター、モルモットです。

うさぎとモルモットの歯周病はとても酷くなりやすいのですが、気管チューブが入り辛かったり、入れられなかったり、入れたら口が小さいので治療か無理!とか大変です。

 

かわいいなと思っても、きちんと医療のケアできない、人に伝染する病気も調べられてない動物は、見るだけにして飼うのをグッ!と我慢も愛する動物の為によろしくお願いしますね