これはコッカースパニエルの5歳の耳です。
耳のオトスコープ治療法は、栃木県動物の耳の病院をされてる臼井先生が発案した治療法です。
特に重症化しやすいのがコッカースパニエルやキャバリアや、フレンチブルドック
顔を少しくしゃくしゃって縮めようと
交配をしている時に、耳の中も変形をしたのかなぁと推察しています。
前回までに
耳から検出された菌やカビは
○マラセチア
○深在性膿皮症の菌でもあるスタフィロコッカス インターミディウス菌
○緑膿菌
飼い主さんの主訴で1番お多いのが黄緑色の耳だれを何とかしたい!ってのは
緑膿菌の仕業が多いんですが、
真の悪役はスタフィロコッカス!
動物アレルギー検査センターで食物アレルギーを検査し、除去食もバッチリ決めました!
あまり沢山のアレルゲンを持って居なかったのも幸いし、薬の為のおやつはポテトと牛肉に!
さて2回目迄の1週間の様子をお聞きすると
○頭を振れるようになった←痛みが減った
○元気になってきた
○耳が少し聞こえるようだ
○耳だれが出なくなった
○元元治したかった皮ふがよくなってきた
でした。
皮ふを治すのは、比較的簡単なんです。
耳と歯科の感染を取れば!
歯科は歯周病にはなっていたけど、抜く程でなく、今後丁寧にケアしていくことに!
昨日は2回目の耳オトスコープをやりました。
少し腫れが引いてきましたが、5フレンチの
オトスコープにハイルサイズの栄養カテーテルがギリ入るレベル!
猫でも30本は入る耳道のサイズなのに、12キロ級のコッカー君がこんなに耳道が腫れてしまい、可哀想です。
マイクロCT検査で鼓膜や耳の奥の検査はオススメしている処です。
手術適応にしても、まず少しでも綺麗に耳道をしていくこと!
菌に打ち勝つこと!
それには、頻回洗浄です!
このお家はなんと、車のナイ飼い主さんに代わりトリマーさんが連れてきて下さいます。
皆さん頑張ってます!
コッカー君の免疫頼んだぞ!
私達も全力で頑張ります!