話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

獣医さんが耳や歯を様子みて下さいと言うこと

時々歯や皮ふ、耳で困った飼い主さんからお電話で問い合わせがあります。


歯が悪くて、色々な動物病院に行ったのですが
○様子をみましょう
○もう高齢だから麻酔をかけてするのも何だから様子をみましょう
○短頭種だから麻酔は怖いので様子をみましょう


こんな風に言われるそうです。


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飼い主さん、困って何軒か行かれる。

様子を見る=そしてどんどん悪化
最終的に来院される図式になっています。


私も昔は、当院のかかりつけの患者さん以外は歯科の治療はお断りしていたことがありました。何故なら、周りは歯石取りは安いのに、なんでこんなに高いんだ!と訴えた飼い主さんがおられたことがあったからです。

 

歯科は飼い主さんが気がつく頃には既に重症になっているので、正直どんなリスクを抱えておられるか以前に、数回お会いした飼い主さんで、歯石取りをすれば良いと思っておられる方に、口腔外科を理解して治療を受けていただくのは、ホントに難しいのではないか?とジレンマを感じたこともありました。

でも、今は飼い主さんがやって下さいと言っていただけたら、させていただいています。

 

歯科は、人間でも6年間歯科大に行ってからも修行され治療を覚えていく仕事


私も20年位歯科をやって来ましたが、

犬猫は虫歯は殆んど無いので、殆んどが歯周病や口の腫瘍

歯そのものの、詰めものとかは殆んどありません。歯肉を切ったり縫ったり、顎や頭の骨を削る口腔外科になってしまいます。

 

しかも人の親知らずの治療以上に、歯の生えている場所が、大きな血管と神経の集まったり目や鼻の近い場所にあり、それを避けることが治療中には難しいからです。

しかも日々
歯科ばかりヤッテいられるワケでもなく。


口腔外科は数時間かかる骨の手術です。

昔は骨の腫瘍も多く足を切る手術を良くやりましたが、それより時間と技術的には難しいです。

また高齢犬猫も多いので、目の前の犬猫が歯科以外の病気が無いか、麻酔をかけて治療するに値するか全身の感覚を総動員して、判断して麻酔をかけて治療なので、一般の獣医としての知識が必須です。

他の獣医さんの紹介でも、麻酔かけるのは私です。


耳の鼓膜の治療である、ビデオオトスコープ治療も、途中飼い主さんの希望で併用してやるようになりましたから、麻酔必須。


どうか獣医さんの紹介を待たないで下さい。

獣医さんは、飼い主さんより犬猫を観察されていませんし、歯科や耳の治療は大学では習っていませんし、最近発達した分野です。

動物病院の選び方は
歯科は、最低歯科レントゲンとデンタルユニットを持っている動物病院へ!


耳もビデオオトスコープを持っている動物病院へ! 
最低持って無いと、実は勉強もできません。


やるなら初期投資は不可欠!

飼い主さんからお金をいただいているのに、幾ら本やちょっとセミナー行っても、

道具に最低投資してないで治療はムリデス。

まずは検査が出来ないから、

何が起きてるかは判るよしもなく。


例えでいえばピアノをやるにしても、置く場所が無いからと言いつつピアノレッスンには通わないで、弾けるようにはならないように


獣医師の方は、最低限の道具を持って無いなら 歯科治療や耳の治療は、例え歯石取りも耳治療もしてはならないとまで、思っている
今日この頃です。


なぜなら、飼い主さんは治療してくれたと誤解してしまうからです。


それは実は治療に、なっていないことを
獣医さん達にも知っていただけたらと、思っています。


キツイかなぁ?
でも飼い主さん、診察して貰ってたのに
なぜこんなに酷くなってしまったんでしょって泣いておられるんです。


見えてる歯石取りや耳に液を入れてクチュクチュブルブルや、耳のビデオオトスコープ無してのステロイドの点耳処置は、
より酷く口と耳を酷くさせています。


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