話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

動物に服や靴?!を着せるとは

まだまだ寒い冬
最近、犬が服を着ている姿を
目にしませんか?


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あれは、おしゃれだけじゃないんです。


犬猫も寒いのは大敵です。
私が手術する時は、手術台にはヒーターが付いているので、早めにスイッチを入れ、手術室はホカホカに
手術中は呼吸血圧心電図以外に、
体温はかなり大切なチェックポイントです。
小さな動物程、冷えやすいので
途中、少しでも体温が下がると血圧にも
関係するので、すぐスタッフが保温を追加するくらいきをつけています。


終わったら、即ホカホカのヒーターの上へ移動


何が何でも体温を下げさせません。
外の動物は、ペットヒーターだけだと
しがみつき低温火傷した犬もいましたから、
是非暖かい場所に移動してあげて下さい。
昔は、犬に雪が降っているんですが、
大丈夫でしょうか?なんて電話も
かかって困ったもんでした。
全ての犬が、基本南極越冬隊じゃないです。


◎人も犬も実は猫も、体温低下は危険です!
最近は猫も服を着てこられますね。


犬に服=過保護ではありません。
犬に靴=過保護じゃないんです。


犬も年齢と共に、関節炎や筋肉が弱ってくるので
人が杖をつくように、手足を使って、「よっこらしょ」と立ち上がるのを補助が必要になる時があります。
足先も、爪やパッドが変形してしまうこともあります。
災害の時瓦礫を、裸足で歩かせる方が危険だと思いませんか?


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そんな時が来ても、急に犬猫は服や靴を受けいれません。(猫は服は着てこられますが、靴はムリかもです。猫の服は人間のセーターとかの袖を切るか、ダックス用の服が合うようです)


寒い時期こそ、適切な服や靴を身につけるのは快適だなぁと感じて貰うトレーニングがしすい時期。


また服をわざわざ買わなくても、人の袖を切ったり、腹巻きや100均のヘアーターバンでも充分です!
もし、嫌がって噛んだりするなら、一時的にエリザベスカラーなどで噛まないようにして慣らすのもコツです。

 

特に、日本犬は服を着るのを嫌がることが多いようですが、トイレの解除をする時に、お腹を手で支えることは、犬も気にして中々排泄出来ないし、飼い主さんも腰を痛めてしまいます。

 

動物に服は過保護、自然じゃない!

と思う人は、今日から裸と裸足で自然を

満喫してみて下さいね!