柴犬の認知症?!は実は認知症ではなく耳が原因では?!と思う今日この頃
本日も、耳のビデオオトスコープと歯科治療をしました。
今日は柴犬さん!
このコは6年ぶりの耳のビデオオトスコープと歯科治療!15歳です。
ここ最近、耳悪くて+食欲なくてとのことでした。
私が耳のビデオオトスコープ治療を導入したのが、2013年の8月
その翌年直ぐ位、年金生活のご婦人が耳の穴が腫れてしまったこの柴犬さんを連れて来られたのです。
その頃の私は、前年度に沢山の患者さんたちの耳のビデオオトスコープ治療をしていました。毎日2件から4件はやっていました。
ですから、もう外来で犬猫の耳に
例えどんな点耳薬をいれても、抗生剤を飲ませても、耳のビデオオトスコープ治療をしなければ痒みや炎症を見た目減らすだけで、
お茶を濁す治療であり、治すというゴールにはもって行ってあげられないのが、判ってしまっていました。
この子が居ないと生きていけないんです。というこの飼い主さんに、最低3回ビデオオトスコープの治療やってみませんか?
高い治療だけど、耳を治して〇〇○君を助けてあげるにはこれしかないから!
とお願いし毎週3回続けてやっていただきました。
するとそのワンちゃんの耳は奇跡的に治ってくれたのでした。
ホッ!
年金暮らしの方をだました悪い獣医師になるのでは?!とちょっと心配してしまっていた
肝っ玉の小さい私(泣)
その後、あれからどうなったのか耳のビデオオトスコープで診てみることをご提案したのですが、調子良いのよ!とアフターケアをされずでした。
そして、今年。
耳が又腫れたとのことで来院。
甲状腺ホルモンが引くかったので、薬を飲ませてあげて、耳の麻酔に体調を備えている間に、食欲が無くなってしまいました。
頭はちょっとかしいでいます。
もう15歳
抗菌剤や抗炎症薬でも食欲はでず。
少しステロイドをあげてみると、食べるようになったのですが、切ると食べません。
ステロイドをやり続けると、耳はもっと化膿してしまう可能性があります。
血液検査は異常は無いのですが、食欲か無いのは耳のせいだけではないかも知れません。
でも、ご家族はもうCTとか詳しい検査はされないとおっしゃるので、少し食欲のあるうちに本日麻酔して、ビデオオトスコープと歯科の治療をしました!
歯は歯石沢山!ですが歯周病はゼロ!
これぞ歯石は歯周病の原因ではない!の
証明しているような感じです。
一生大丈夫!
でも耳は
先ず左耳
耳栓みたい!
どんどん洗浄して、鉗子でこれらの分泌物を取り除くと、鼓膜のあるべき場所には鼓膜はゼロ!
中耳にも分泌物がぎっしり!
中耳の底が見えます。
中耳の奥は頭の骨の中に内耳かあり脳は
とても近くです。
良く脳これだけ汚くてイキテられるものだなぁと思える位!
左耳は
右耳の治療に時間かかったので、
丁寧に写真は撮影してませんが、
鼓膜は勿論なくて、中耳も腫れてる感じでした
治療後30分位でお迎えに来たお母さんに連れられて、トコトコ歩いて帰った15歳の柴犬さんでした。
このまま調子良くなるように、
もう一度、洗浄はオススメしようと思います。
先日、ペットホテルでお預かりした柴犬さんも15歳。
クルクル時々回って、ヒャーんヒャーんと鳴いて、元気がないとおっしゃるので認知症だと思って居られたそうです。
血液検査では貧血を確認し、造血剤を注射して柴犬だし耳も臭うしで抗生剤と抗炎症薬ををお渡ししました。
すると好き随分元気になられたそうです。
認知症は、抗生剤と抗炎症薬では治りません。
お預かりしてても、公園から病院に戻るルートもチャント覚えていて、サッサと帰ってくれます。
途中飼い主さんのおっしゃる通り、暫しクルクル回って鳴くときもありました。
耳の奥の鼓膜の調子悪いのかは、飼い主さんの許可を得て麻酔してビデオオトスコープ入れないと不明です。
でも、過去の経験から柴犬、秋田犬の犬たちの耳の悪さは、子犬の頃から半端ないんです。親が汚いから。
認知症だと思ってる柴犬の飼い主さん!
認知症の心配な?飼い主さん
一度ビデオオトスコープ検査と治療受けてみませんか?