話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

犬が歯周病になりやすい場所は?

 4歳ポメラニアンさん。


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4歳のポメラニアンさん。

とても参考になる写真が撮影出来ました!

 

犬は歯の上顎の内側の方が歯周病になりやすんです。

 

その理由は人より口蓋ヒダというのが深いから。

犬は人より上顎の口蓋ヒダといういうのが

とても発達している動物です。

洗濯板の溝みたいなのです。

特に、ダックスさんやチワワさん

あと、フレンチブルさん等もヒダが深い方です。

この子は、その口蓋ヒダがズレていて→これは左右の顔が人でも犬でも対象ではないので

正常なのですが、口蓋ヒダに犬歯の左右が当たる場所が違います。

 

今後、歯周病になりやすいのは、断然口蓋

ヒダが接している方なんですね!

このワンちゃんの、右上の犬歯になります。

写真だと上側になりますよ。

そこはプラーク=歯周病菌が繁殖しやすい場所で、ブラシも当てつらい場所!

そんな場所を意識して、ブラシをあてていき、私が注意してケアをする場所でもあります。

人も犬もプラークコントロールは同じ!

今回歯周病にはなってませんでした。

これから、歯磨きとプロのケアの両輪で

一生歯周病にならないように

頑張ろーね!


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