話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

飼い主さんのおっしゃる症状以外の治療を提案するということ


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写真は、ウチのナコとアンちゃんです。

やっぱカワイイ(笑)

記事とは関係ありませんが、飼い主さんが〇〇を治してください、〇〇が気になります!

とおっしゃること以外のことが、色々と判って気になってしまいます。

でも、色々やると費用もかかります。

だから、高い?!と言われることもあるようで(泣)

 

そんな評判を心配した、知人や元スタッフには、飼い主さんが自分で言ってくるまで

判っていても提案しないでほしい!

そうしないと、トラブルになったり、飼い主さんが逃げてしまい、経営に良くないです!

 

でも、飼い主さん、所謂素人さんが気がつく頃には、特に歯科や耳の感染とかだと進行してしまうと、幾らお金をだしても後戻りできない≒治して差し上げられないこともたくさんあります。

早く予防したり、治せばその犬猫の一生を考えると、お釣りが来るくらいだと私は思っています。

 

知ってて、言わないことは私には苦しい。

 

血液検査一つでもそう。

異常値ではなくても、その動物にとって負の方に傾きかけていたら、早期にビタミン等や栄養を補充すると、元気になるのに

皮ふもきれいになるのになぁと

 

動物が病気になることが、動物病院の仕事を増やすことにしたくない。

 

私の飼い主さん達には、動物たち、私は特に犬猫メインに今はしているのですが

犬猫達にとって、プラスになることにだけお金を使ってあげてほしいとお願いしています。

歯科やビデオオトスコープは、麻酔が必須アイテムです

毎日全身麻酔を、最低一匹から多い時で5匹はこなす日々です。

 

高齢になって、歯科や耳をせっぱつまった状況でやる位なら、0歳から毎年やって短時間やっていたら、こんなことにはならなかったであろうことが、歯科と耳ビデオオトスコープ

両方を1箇所でできるだけでも、ラッキーと思っていただけたら内心嬉しいのですが

 

麻酔しても大丈夫てすか?麻酔をする程ですか?

なんて聞かれるのも、30年間聞かれると

お答えするのにも、ちょっと疲れたり

麻酔かけてオッケーか、血液検査と聴診だけでなく、レントゲン、エコー、ctやMRIまでして麻酔かけて治療だけに来て下さるというのもあれば良いなぁと思いますが、

麻酔までにお金が大変そーです。

でも、話せない犬猫達は食べて歩いてれば

元気なワケでもないので

 

何で、麻酔の必要な科目を好きになって選んじやったのかしら(泣)

なーんて

 

飼い主さんには、色々知ってさえいてくだされば、私の考えに賛同してくださる方だけ

治療できたら良いなぁと思います。

人や犬猫の栄養治療も、せっかく勉強したのに中々全部の飼い主さんや犬猫達に伝えることができません。(泣)

他院でできる治療は、あえてここでしなくて良い気もしてきた今日この頃です。

やらないことを決めなきゃ、時間は生まれない。

 

You Tubeは、飼い主さんに様々な私の考えを

伝えるのに、ピッタリです。

 

信頼して来て下さっている、飼い主さんには

私の知っていたら良いと思う、あれもコレも伝えておいてあげたい。

 

昨日は、そんな10周年記念セミナーもやれました。

私の不得意な分やは、詳しい先生達に私からお願いしちゃいます。

 

紹介するには、最低限の勉強はしておかないと、紹介もできませんから、普通に

歯科や皮ふ、耳以外の勉強会も行っております。

他院と費用を比べられると、比べられない仕事に特化すべきかなぁ?!と思いつつ

 

ご縁あれば、普通の獣医師として

入院したら、先を見越して全力で治療や付き添いもしてしまいます。

そんな時、治ったことより他所より高いと言われると

余計なお節介治療をしてしまったんだろなと時々撃沈してしまう私でした。

 

言われたことだけ、する治療って

私には向いてない模様だけど、最近は

サラッとお伝えするようにはしているので、

どうぞ聞き流してくださいね!

 

 

 

 

 

 

それでも、任せてみたいと思う