獣医さんが、グラグラした歯を様子見ましょうと3ヶ月以上経ったそうで→転院されて来られました
内側からやられることがこれは、昨日歯科検査をした3歳の
チワワ&マルチーズのMIX犬の
前歯です。なんと1.8キロ!
飼い主さんはグラグラしてきた歯を気にされ動物病院に診察に。
獣医さんはこの歯を4ヶ月前?位に診察され、
「様子を見ましょう3か月後に診察しましょう」と仰っしゃり、
診察に行かれると、
「まだグラグラしていますね、状態は変わってないのでもう少し様子をみましょう」とおっしゃったそうなのです。
獣医さんから直接聞いたわけでは無いので、真偽の程は不明ですので
その点はご了承ください。
飼い主さんは、もうあれから4ヶ月もこのままにしてしまっています。
どうしましょう?と相談に来て下さいました。
さて、歯科に関して言えば
もし人で歯医者さんならば、必ずその時点で歯周ポケットを測ったり歯のレントゲンを撮影するはずです。
その上で様子を見ましょうならばありだと思います。
さてこの子は昨日、麻酔をかけて
歯周ポケットを測定しました。
下の前歯は6本あるので、場所により様々でしたが約6ミリ位
体重1.8キロで!です。
飼い主さんにも、手術室に入っていただき、他の歯周病になって無い歯とも歯周ポケットを検査器具のプローブで歯肉を触ってもらい比べて貰いました。
さて、歯科レントゲンだと?
骨がかなり腐って無くなっています。原因は歯周病です。
歯周ポケットが深いということは、そのやられた歯から、菌=プラークがヌルヌルと歯を伝わり、歯肉=歯茎を壊し、歯を支える頭や顎の骨に入っていき、菌=プラークが骨を腐らせたからです。
歯周ポケットが人も犬猫も4ミリ位超えると、重度の歯周病と言われ、通常の治療では難しいのです。
なぜなら!それは歯ブラシの歯が届かなくなり、自分の力では菌=プラークコントロールができなくなるから。
しかもこの犬は、1.8キロ!
顎の骨の深さを考えるとかなりの重症
因みに、上の歯の写真は
特に下の前歯=前歯の奥には下の犬歯があります。
そこま前歯の根っこから菌=プラークが犬歯の根の周りの骨迄到達してしまわないように、感染した骨の菌=プラークを除去しないけません。
この部分だと
①抜歯
②菌=プラークで腐った骨を削り、形成
ここからが、歯周病治療にとても大切なテクニックです。
骨を歯肉で、きちんと!覆い歯周ポケットを無くすこと。
③歯肉フラップ治療
です。
このお家の飼い主さんは哀しんでおられましたが、奥歯はセーフ
小型犬の顎の折れる原因の歯は
下第一後臼歯
内側からの菌=プラークでやられることがほとんど
レントゲンは
歯の根は下顎から2ミリもありません。
怖い!!!
3歳で前歯がグラグラしてくれて、うちに
来て下さって良かったです!
もうこれ以上抜かないでよい、一生を
送っていただけるよう、サポートさせていただくことをお伝えしました。
他院で、前歯を12本も抜歯していただきましたーと、他の皮ふ病で来院されたワンちゃんが、脚が痛いと来院されました。
後ろ足の麻痺もあり、
どうも椎間板ヘルニアの模様
現在治療し、コルセットをはめて貰っていますが、来週、高度医療センターでCT撮影で確定診断の予定です。
下の犬歯は、置いておきましょうね!と言われたそうです。
前歯=前歯は縫った様子はありません。
犬歯の歯周病は酷そうにみえます。
さて、飼い主さんに何と言うか難しい処ですが、他の歯は悪そうですねとお伝えしました。
歯のレントゲン撮影はされたのか?とお聞きすると、術前検査で
全身のレントゲン検査はされたとのこと。
歯のレントゲンは?とお聞きすると、撮影されたのでは?と仰っておられましたが、見てはおられない模様
あれば、抜歯されたあとでも
提示されると思います。
飼い主さんは歯石を取って、沢山抜歯して貰って歯の治療は終わったと 思われておられる模様でした。
この犬歯はかなり悪そうですが?とお聞きすると
「この歯は置いておきましょう」
と言われたそうです。ウームなぜ?!
かなり心配な状況の上下の犬歯等が散見されました。
まずは、椎間板ヘルニアが治ったら、このブログにも目を止めていただけたらと思っています。