話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

プードルさん。2回目のビデオオトスコープ


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5歳プードルさん。

本日2回目!


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トリミングで時々耳掃除をされておられたそうで、当院のフェイスブックを見て来院されました。

耳からは、マラセチアと細菌が検出されました。

前回は、鼓膜にこびりつく≒癒着≒かさぶたの状態で、洗浄液を入れてふやかしていくことに。

 

今日は大きな塊がとれて、急激に鼓膜が大きく開きだしました。

痛かったのだと思います。

 

前進しました!

きっちり治しましょうね。

 

食事アレルギーも出てきて、

除去食も本日からスタートします。

マラセチアの出ている犬は食事も関連しているとも言われていますから。 

検査センターは動物アレルギー検査センター一択!

獣医アトピーアレルギー免疫学会の会長の先生が検査を創案され、ここ以外私は使いません。

日本に生まれて良かったね!と飼い主さんにいう検査です。

 

これはIg Ê

即時型


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これはリンパ球

遅延型アレルギー
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この検査を読み解く為に10年近く

獣医アトピーアレルギー免疫学会で勉強してきた感じです。

アレルギー検査を信用してないという

獣医さんもお聞きしますが、その先生のポリシーもあるでしょうし、所属学会も大きく関係していると思っています。

 

さて、この耳はどこから感染したか?

基本親からと思うので、子犬の頃から

せめて2歳までに、耳と歯科検診を

当院で受けておくことが、一生アレルギーや皮ふ、歯周病に苦労しないようスタートできると確信しています。