話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

獣医大学で歯科のカリュキュラムは今も有りません。



医大学は、1978年から4年制の後修士課程2年行くと獣医師国家試験の受講資格があるようになったそうです。

そして1984年から、人と同じように6年制になりました。

医学部も歯学部も6年制です。最近薬学部も6年制になりましたね。

獣医師は人以外の動物(牛馬豚犬鶏)の内容が国家試験に出るのが基本です。

薬剤師さんも獣医師にはつかないので、薬剤師さんの代わりもしないとなりません。

カリキュラムの中には今も獣医歯科は入っておりません。

このことは、獣医大学のカリキュラムをみれば一目瞭然で、ナイショでも何でもありません。

 

最近届いた、鹿児島大学の付属病院の特任教授である高橋先生という歯科もやられる先生の出された、獣医師向けに販売されている犬猫の歯科の勉強のDVDのチラシにも明記されております。


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最近、このような獣医師向け勉強DVDも販売されはじめましたが、日本では私も20年前に戴いた小動物歯科研究会のレベル4でも授業4日間と実技4日間と研究会で一つ発表したらいただけたのですが、それだけでは

私には犬猫の歯科の基礎が判ったかな?位で、ええ?!これで終わりとより茫然とした位の気分でしたが、歯科は犬と猫、うさぎでも全然違う構造の上、やり方も違うのてすが、人は人だけでも6年間行って、卒業しても学ぶ位のレベル。

 

獣医師によって学ぶ方法は様々ですが、

歯周病一つでも、人より重症な犬猫が多いことを考えると、歯科を学ぶ機会の無かった獣医師は、歯科レントゲンを買っても撮影方法から読影まで勉強しないと歯科治療方針を決めることも出来ないはずです。

ですから、歯科レントゲンを持たない獣医師は見えている歯石(歯肉縁下歯石)を除去することを、何かの麻酔のツイデとかに

されて居られるのではないかと推察しています。

 

獣医さんが、麻酔をかけて歯石除去をされているから果たして安心なのか?

は、飼い主さんは考えてみてほしいと思います。