話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

あけましておめでとうございます!

2021年がスタートして二日目!

コロナの中皆様は、如何お過ごしですか?

飼い主さん達は、今年は誰も来なくて

とか

何処にも行かなくて

とか

でノンビリ出来るわーと仰っておられました。

それが本音(笑)

例年年末年始、盆暮れ正月は、終わった後

体調崩す犬猫達が多かったのです。

孫達も含め、色々な人が出入りすることで

犬猫達が行きたいトイレもオチオチ行けず、

ゆっくり寝られずの状態になるのが原因のようてした。

今年はコロナのおかげ?!せい?!で

家族と動物達だけの、ゆったりしたお休みになっていることでしょう。

 

子連れの姉妹だけは、来ちゃうかゆっくり出来ない(笑)なんて声も聞きますが

姉妹は諦めるしかないですね。

子供は国の宝

子供さん連れのお母さんにとっては、

実家に帰る時だけが、唯一気を抜いて寛げる時ですから。

 

さて、今年の私の目標は?!

ズバリ出版です。


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昨年末、前書きだけ出版社の方に送っておきました。

去年から書く書くと言ってたので滑り込みセーフ!

 

内容は

1冊目は

当院に来て下さって、歯や皮ふ、耳が治った犬猫の飼い主さん達の体験談にしようと思っています。

インタビューアーは、医療関係の出版等に関わるお友達にお願いしたら、快諾してくださいました。

歯や皮ふ、耳の病気は当院にたどり着いて、治療を受けるまで、長い犬猫だと10年以上

色々な治療を受けたりして苦しんで来られています。

皮ふや耳だとかかりつけの獣医さんを信じて、熱心にされていた方がほとんど。

私の治療は、皮ふ以外からトライする皮ふ治療です。

健康な皮ふには、実は耳の感染と歯周病が深く関わっています。

耳は、絶対最初から、可能なら生後6ヶ月位迄に麻酔をかけて、ビデオオトスコープで鼓膜の感染を確認して除去しておけば、アレルギーと誤診されてしまう犬猫は随分と減ると思っています。

ビデオオトスコープを使わないで、決して

獣医師がいくら勧めても、点耳薬を獣医師がいれても、自宅でいれるのも両方してはいけない!とまで言いきれます。

今色々な新薬が出ていますが、

どんな最新のお薬も!です。

いれない方が良いんです。

実際当院に転院されて来た犬猫達は、獣医さんが耳の悪いのに気が付かず、無処置のまわまの方が耳が治る割合が高いのです。

耳掃除も、獣医さんや飼い主さんでさえ液体いれるのも、ストップです。

予防ところか、余計ひどくしています。

 

歯は、日本の獣医大学では歯学の基礎教育のカリキュラムも現在も無いので、

歯石取りが歯の治療と思いこんでいる

獣医さんが殆どです。

麻酔しようが、無麻酔だろうが

基礎知識無く、口の治療をする

、歯石を除去することは

人医の世界なら禁止になっているだろうと思います。

どの獣医師が、何処でどれ位のレベルの歯科を勉強されているのかは、実際同じ勉強会の仲間でもない限り、全然わかりません。

某研究会のレベルxを持っていても?

4日間の授業と4日間の実習なのですから。

 

最低限ホームページからわかることは、

○歯科専用レントゲンを持っていること

○歯科の高速タービンのついたデンタルユニットを持っていること

 

最低この2つは無いと、歯科の勉強はスタート出来ないし、練習も出来ないので

これが目安かな?と思っています。 

当院に転院されてくる飼い主さんは、

動物病院で歯石を取ってもらっていたり、

ご自分でも歯磨きを頑張っていたりと

歯石が殆ど無い犬猫達が転院されてくることが多いのです。

磨いているけど、〇〇の場所がグラグラしてきたとか、痛がるとか。

臭いがしてきたとか。

歯周病だったり、歯が折れてたりしておられるのですが、かかりつけの獣医さんに

聞いても、

○犬猫の口の臭いってこんなもんですよ

○まだ口綺麗ですねー

○又歯石取っても又付くから、もう歳だし

どうしますか?

等など、歯科医さんだった、絶対いわなさそうなNGワードを言われておられます。

獣医師は、ワザとではなく心から言って居られるので余計飼い主さんはオカシイなという、判断が中々つかないようてす。

歯科は歯学部が人もある位奥が深いです。

ちょっと勉強した位では、中々太刀打ちできない世界です。

しかも犬猫は、本当に小さく人と違い

品種改良で、顎と歯の大きさのバランスが悪くて、歯の直ぐ横や下に動脈や目などが

接近していて、治療が本当に難しいです。

麻酔もかけられない状況になっていると、

顔に穴が空いたり、顎が折れても助けてあげられなかった犬猫達に沢山遭ってきました。

私も、やればやる程怖いです。

 

それなら、私が今まで当院の患者さんにしてきたように、乳歯や1歳台から毎年麻酔をかけて人と同じ検査をし、ケアをしてあげれば

高齢になってから、初診できて

抜歯に長時間の麻酔をかけなくなることもありません。

麻酔がそんなに悪いならば、30年以上やってきた私の患者さんはさぞかし短命と思いませんか?

イエイエ、ホント元気に長生きしてくれています。

 

途中から転院して来られた飼い主さんは、

もっと小さな頃から、ここに連れて来たかったと言ってくださいます。

獣医師が、しのごの説明するより

飼い主さんの生の声を届けることが

犬猫の歯と皮ふ耳の治療の世界を

急速に改善できる一手では!!と

思っています。

獣医療の世界は、色々な学会での絡みや

学会発表で進歩していきます。

でも、私のやっていることは多分まだまだ50年か100年かからないと証明も難しいでしょう。

でもそんなことをしている間に、皆さんの犬猫達は歳をとってしまいます。

結果が総てだと思っています。

私が獣医として、30年以上やってきた

総集編の飼い主さんの声を届けたいと思っています。

日本の犬猫、皮ふや耳の医療は実はとても進んでいます。

このことが、世界の犬猫達にも届くことを

祈っています。

皆さん楽しみにしていて、下さいね。