話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

私の友達が犬猫飼ったら、速アドバイスすること。

 関西の友達には、自分の動物病院に来なさいと言うようで、中々言いづらいのですが 

関西以外で言うなら   

 

ワクチンや日々の体調不良に備えて

行きやすい動物病院を1軒かかかりつけにしておくことをオススメします。

耳の外来での治療は、可能な限り受けないことをアドバイスしています。

(ビデオオトスコープの無い先生達、ごめんなさい!)

そして、耳と歯に強い動物病院を2軒見つけてとアドバイスします。

(両方強い動物病院を私は今の処他に知りません。)

 

①子犬、仔猫は生後4ヶ月から6ヶ月過ぎたら

先ず、耳のビデオオトスコープの上手な

動物病院を探して、麻酔をかけて検査してもらおう!

と言います。

 

②子犬仔猫の時から歯科は歯科レントゲンを持って、カツ歯科のデンタルユニットを持つなら、多分歯科を勉強されてる可能性が強いから、もう一軒探して歯医者さんとしてお願いして、2歳になったら麻酔して

予防歯科をスタートしてもらう!

 

 

秋田の友人は、東北でビデオオトスコープをされてる?というより、内視鏡をされてるから、ビデオオトスコープを持つていて、

知人が私の話をきいて、ゴールデンの子犬と仔猫の耳を検査され、少し汚かったらしく

洗浄までは良かったのだけど、

動物用のステロイドと抗菌剤の点耳薬を入れたのが判明しました。

いれないでほしかったのだけど、私の知り合いでも無く、後の祭り

点耳による鼓膜の炎症も、心配なので

結局、秋田県から耳のビデオオトスコープの創始者である、栃木の犬猫の耳の病院の臼井先生の処まで

連れていき、その点耳薬を除去して貰うことになってしまいました。

やはり、2匹とも鼓膜が赤くなってしまっていたそうです。

500キロの道程を車で、犬猫別々の日に処置で行ったそうですが、北海道から別のゴールデンの飼い主さんか、耳が悪くて栃木のその先生のとこまで、治療に来られていてたそうで、自分が近い気がしてきた(笑)と言っていました。

耳のビデオオトスコープをされてると言えども、耳の治療に対して経験豊富な先生を選ぶことは、まだまだ大切なポイントなんだなと痛感しました。

 

当院の犬猫は、子犬仔猫の時に麻酔をかけたら、検査をするようにしています。

私は耳のビデオオトスコープを2013年8月からやって、現時点で累計5500頭はやっているので、飼い主さんの中には一匹目のワンちゃんが、元々予防歯科は子犬の頃からやっていたのだけど、途中私がビデオオトスコープをやるようになったので検査&治療をばっちりやると、皮ふのアレルギーと思っていたのに薬不要になった!という経験があるので

次の子犬(ダックスさん)は、外から耳は綺麗たったけど、顔も首もかくし絶対耳悪いと思うから!と4ヶ月になったら、麻酔して

ビデオオトスコープをやると、見事に外耳炎でした!

子犬の頃に、耳は母犬から細菌感染すると

私は推察してるので、子犬の耳の感染は鼓膜周辺におきてることがほとんど!

 

飼い主さんや獣医さんが気がつく耳のそとに見えるまで、数年かかることも多い気かします。

それで動物病院に行き、外に薬を塗ると、また外からは一見きれいに見えるようなのです。

アレルギーを疑い、血液検査すると

数値は食物アレルギーもアトピー高いことは多いのだけど、当院に来院された方は

私の説明を聞くと、耳のビデオオトスコープやつて、綺麗になってもまだ痒いなら

除去食します!

という方も増えてきました。

実際当院では、耳のビデオオトスコープをやると除去食をやめられる犬もたくさんいるのです。

 

これは、超最先端の話しで、免疫の世界では

まだ証明はできないそうです。

 

私が、歯科をやっていたことて、ほぼ全頭にビデオオトスコープをやって治してきた

経験からの話しです。

 

今、色々やって治らなかった皮ふが治った犬の体験談を飼い主さんに聞き取りして

出版の準備をしています。

写真は、その中の一匹

盲導犬のニース君です。

皮ふと耳がひどくて、盲導犬を早期リタイアしたワンちゃん。

昨日お母さんに、当時のお話を聞いたら素敵な言葉をいただきました。

「いつもは、春が来たら皮ふが痒くて可哀想な季節と思っていたけど、今なら春になったらもっとフワフワの毛が生えて、より可愛いニースになるのが楽しみな春なんです。」 って!

皮ふや耳が治って、ニースは幸せそうな顔になってきてとても嬉しいとも言ってくださいました。

元々ノンビリ真面目なワンちゃんでしたが、ホント最近は、ニコニコしているんですよ。

もっと早く、君にあえて治してあげてたら

辛い思いをさせなくて済んだのにと

ココロの中で、ごめんなさいと思う日々です。


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もっと早く、ここに来ておけば

何年も何十年も皮ふや耳の治療に通院しなくて良かったのに!

と言ってくださいます。

歯科も、歯石取りをずつしてきたのに

なぜこんなに悪くなったんだろう?!という飼い主さんは沢山来院されます。

 

それが、私がYou TubeやLIVE、ブログ、出版、ラジオをやる原動力になっているのです。世の中にひろめたい!

 

眼科や腫瘍、椎間板ヘルニアなど

難しい症例は、私もですが高度医療センターや大学病院に紹介するのが、通常になっているのに、何故か歯科と耳の治療は

歯科の授業が獣医大学では基本無い為、

歯科が歯石取りか抜歯と思っている獣医さんが、獣医大の先生でさえまだ多い感じがすること。

医大や大きな動物病院でも、歯科レントゲンやデンタルユニットも無いのはほとんどでは?と感じられますから、そうなると診断も出来て居ない状況の推察できます。

耳は、内視鏡のある動物病院は、付属品としてビデオオトスコープを持っていたりされるようですが、そもそも耳の治療に使うことを発案し、確率されたのが栃木県の犬猫の耳の病院の臼井先生なので、まだまだやり方や治療の仕方は、VEPという獣医耳の研究会に出て無い限りは、先生のやり方そのものを知らないと思っています。勿論この会に出たから耳のビデオオトスコープ治療か出来るワケでは無いのですか、私は臼井先生のやり方や考え方がバーフェクトだと尊敬しているのて何とか真似て、やれることをずっと目指しているつもりです。自分なりのやり方も8年やっていると掴んできているつもりですが、

子犬仔猫の時からや、1日でも早く耳も歯もスタートすることが、犬猫の健康には

必須だとさえ思っています。

一生皮ふと耳、歯科に後悔しないようにしてあげたいなら、必ず抑えておいてほしい

ポイントとさえ思っています。 

今は、友達にだけ言ってきたのだけど。

 

 

私の離れている友達の犬猫には、

出来るだけ健康に生きていてほしいとおもつて、こんなアドバイスをしています。

近くの友達や知人や親類には、逆にセールスのようで実は言い辛いので、難しいところです。

 

でも、せっかく犬猫を飼おうと思いたった知人には、今の獣医業界の内情は絶対にわからないので、色々迷わないで1番最短距離で

病気にならないか、予防して健康で暮らしててほしいと思っているので、たまにそんなアドバイスをこっそりしています。

 

私が30年以上獣医師をやってきて、

長年関西で2つ開催されるあ獣医向けの総合学会に参加し、

歯科や皮ふ、アレルギー、耳の勉強会、研究会、学会、アメリカの歯科や皮ふの学会にも行ってきた、アチコチ手を拡げてしまった私が、犬猫を飼っている飼い主さんに

これだけやっとけば、最低限健康で居てくれるハズ!と思える2つのことを

書いてみました。

きっと何十年、何百年したら

世界中で、犬猫の常識になって、もっと早く知ってたら良かったと悲しむ飼い主さんが減り、これらをやる獣医さんが増えることを祈っています。