話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

口の消毒、歯周病予防、治療にイソジンは使わない!

今日、歯と耳の検査&治療に来てくださった

柴犬の飼い主は、かかりつけの獣医師さんに

歯周病予防や治療として、イソジンで口を消毒するよう指導されておられたそうです。

 

私はずーっと、アメリカ獣医歯科専門医の先生に、歯肉や顎の骨をイソジンやクロルヘキシジンで消毒するな!

と教えていただいてきました。

今は、皮ふの傷も消毒液で消毒するな!という感覚が広まってきた感じがするのですが、

皮ふも私はこれらの消毒液を使わず

ずっと、先生オススメの次亜塩素酸水です。

これを、20年以上前からデンタルユニットに入れて使うようにしてきました。

これなら、菌を減らすけれど患部に触れたらただの水に戻り、

組織を痛めなくて、組織が再生しやすいからです。

歯肉は特に、皮ふより繊細な場所なので

歯肉を縫うとか、顎の骨を再生させるときに消毒薬がそこにあると

治りが遅くなってしまうのです。

口内炎をなおすのも、ステロイドを塗ったりイソジンで消毒すると、痛みは一過性に低下した感じがしても、中々治らなくなってしまうので、水か次亜塩素酸水が良いと思います。

大切なことは、そんな不味い液を口につけると犬猫が歯磨きさせなくなるのも

マイナスポイントです。

あと、獣医師向けの歯周病の予防の液?

苦いやつとかも、同じような感じで

使わない方が良い商品もあるので

獣医さんオススメでも、歯科に関しては

不味いやつは、とりあえず使わない!の

って覚えておいてくださいね!

 

昔からの思い込みを治すのは、中々難しいのですが、新しい情報をキャッチできる

場所に身を置く大切さはとても大切だなと思います。