話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

当院は、異物撲滅率先キャンペーン動物病院(笑)

ここだけの話で。

て、ブログだから見れるか(笑)


ペット保険会社の方が、どうやって異物事故を減らしたのか聞きに来られたことがある位。

 

異物激減対策を飼い主さんに徹底して指導して減らした経験あります。


ポイントは犬猫兎の行動パターンを知って対策することです。

 

私は仕事としては問題行動治療や歯科、ビデオオトスコープ(VOS)とかをやりたいと思ってるので、異物事故をやると
飼い主さんはそれだけで
気持ちも金銭面も消耗して、
予防歯科とかを中断してしまう傾向にあり、ナントカしたくて
色々試行錯誤して、飼い主さん指導を徹底した結果です。

でも動物病院や救急動物病院の収入は、異物事故による収入も大切な部分なので、保険会社が異物予防キャンペーンを頑張って色々やったら、仕事の邪魔をしないでほしいと言われたこともアルとお聞きしました。

 

前に勤めてた動物病院は、異物動物病院か?!と思う位、
内視鏡入れて異物出したり、お腹開けたり、骨折なおしたりと、動物病院が少なくて救急夜間動物病院が無かった時代だったこともあるのか、日々徹夜とか、連日そんな仕事ばかりでした。
それを徹底して飼い主さん教育したら、その手の手術は激減したけど、それらの収入は
激減してしまいました。


院長ごめんなさい、アラマでしたけど

 


一人で開業してからは、やりたい仕事は動物達を健康にする治療だけどら異物とか骨折は
、逆の治療だから
同じお金だすなら、前者にしようね!とひたすら飼い主さんに
くどい位言うことにしてます。

 

当院に歯科や皮ふ耳の治療に来られた、プードルの飼い主さん2匹が、異物良く飲んで

手術直前まて何回かいったとか、この犬は

絶対異物でイツカ死ぬかと思ってるのと言うので、その飼い主さん達と犬達に、当院の前の駐車場で説教っぽいYou Tubeライブもアップしてますので、良かった探して見てみてください(笑)

長いけど、色々言ってますから。

 

以前は一匹一匹のご家族に説明してたのだけど、最近は、子犬仔猫以外は時間も無いので直接言わず、動画みといて!にしています。
興味ある方はりえ先生のペットの未来チャンネル探してみて見てね!


経験としては、

中型犬でも感電して、命は大丈夫だったけど犬歯がぶっ飛んだ犬とか、電線やホース食べて、 レントゲンでは2箇所確認したのに、その間を紐が繋がり、腸が壊死したりしたのも手術したことあります。

大体が数日食べて無かったりするので、緊急手術になるので、他の緊急でない治療や手術を
他の飼い主さんにずらして貰ったり、診察終わってから夜中の手術になるしその後も入院させて世話しないとなので、マジ自分が死ぬかと思ってました。


夜に緊急手術が入ると、獣医師は2人だけだったし、シッターさんも親も間にあわないことも多く、控え室で子供をナントカ寝かせるか、スタッフが子守りしてくれて

手術になること度々。


朝迄治療して、そのまま保育園連れてって、1日診察とか。夜も入院の世話で。
超ブラック仕事。

飼い主さんには、感謝していただけるけれど
もう、あれはしたくナーイのです。(笑)

 

人も動物も、異物とかの事故は想定してサークルとかで未然に防ぐことが、かなり可能です。


これらの手術や治療は動物も飼い主さんも、

健康上も金銭面でも大変です。


そんなこともあり、飼い主さんには、しつこい位具体的に注意していくと、自分で開業してからは激減しました。


実際飼い主さんの主訴を信じてバリウムやエコーで検査しても、大まかなのしか不明で、動物が色々齧って便に出て行くと思いきや、お腹開けると、飼い主さんが言ってる以外の過去の異物がザクザクでてきたりします。
胃は台所の排水溝みたいな感じで、色々溜まって行ってても、ゆう胃と腸の幽門や腸に流れはじめ、半づまりから、完全閉塞迄様々。
うさぎは、検査からしてより大変です(泣)

 

うさぎさんのオススメは、遊ばせる時は大きなサークルを作って、中で一緒に遊ぶことかもです。飼い主さんが、家事してる間に、ちょっと目を離したすきに壁も齧るし、ビニールとかスポンジは胃酸で硬くなったり、膨らんでしまうんですよー。


手術の仕方は、レントゲンやエコーで異物をある程度確認してても、ビニールとか紐は結局は中ミナイとどうなってるのか不明なんです。胃を外に吊り出して胃酸がお腹にこぼれないように胃を切って、幽門や噴門とか出入り口も手袋した手で探って、腸も痛めないよう全部触って異物や変に硬い場所がないか確認していくのですー。
胃を切って開けるのは、胃酸で菌も少ないから比較的安全だけど、小腸辺りになると
菌が多いし、腸に穴開いてしまってたりしますし、良くコレで普通の顔してた←若い猫やうさぎさんは凄いしんどそうな顔迄いかないこともあり、良くコレで食べたり生きてたなぁビックリすること沢山。
柵で間から口が届いたり、手でたぐり寄せる子もいるので、そんな時は板とかパネルも使ってくださいね!


長文でごめんなさい!

でも、もう防ぐことが出来る事故の仕事は

したく無いのが本音です!

ヨロシクね!
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このワンちゃんは歯の手術の傷予防で

カラーをしてますが、

因みに拾い食い予防にも、エリザベスカラーは使えますよ!

色々知恵を絞って、異物事故等の

予防はしよーね!


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