「精神科医が見つけた三つの幸福」を読み、ペットと暮らすことは幸せホルモンゲットへの王道だ!
ペットの獣医師をやっています。
私の対象のペットは、イヌ・ネコ・ウサギ・ハムスターです。
この「精神科医が見つけた三つの幸福」を読み、ペットと暮らすことは幸せホルモンゲットへの王道だ!と改めて思えました。
当院では、この動物達のことを
“〇〇ちゃん”とか“この子”と呼びます。
動物の体調が良いか悪いかは、飼い主さんの顔を見るだけで判る位!
ペットが食欲が無いと、ご自分も食べられない飼い主さんは珍しくない日々。
まさにペットのセロトニン的幸福は
飼い主さんのセロトニン的幸福にも直結することも。
最近、コロナで在宅ワークの方が増え、ペットを飼われる方も増えてきました。
新しく飼われる場合は、やはり仔犬や仔猫からになることが1番多くなります。
そこで私が獣医師として、
1番気をつけているのが、
この子達のココロと身体の健康です。
え?!仔犬や仔猫のココロの健康?
ちょっとびっくりですか?
私は25年位まえからアメリカの先生から習い、犬猫の精神的なトラブルも治療してきました。
仔犬や仔猫は適切な早期に、犬猫とだけでなく、人や環境と良い出会いが無いと、社会適応能力が低下して、異常に怖がりになったりと
色々とココロと行動に問題が出やすいのです。
そんな時は必要に応じて、人の精神科領域の様々な薬物も使いながら、飼い主さんにペット達への対応を御指導しつつ、少しずつ社会に適応しやすいようにしていくようにしていきます。
私が飼っていたゴールデンのカノンも一歳まで、屋上に閉じ込められたまま飼い主の男性に虐待を受けていた犬でした。
1歳で引き取った時には、外の木や風も人も犬も怖くて歩けない犬でした。
でも、先日13歳で亡くなるその日まで、この子も時間をかけて心身の健康を取り戻すことができました。
家族やスタッフの協力で、少しずつセロトニン的幸福を乗り越え、次はオキシトシン的幸福とステップアップを踏んできました。
そして、ここ数年はナント
新しいワクワクすることに
一緒にチャレンジもしてきました!
ドーパミン的幸福です。
え?!犬もドーパミン的ワクワクチャレンジって何だろ?!ですか?
最近、寝たきりを防ぐ意味もあり、犬猫達にも筋トレを、飼い主さん達にやっていただくことを御指導させていただくようになっていました。
その一つに、犬をバランスボールに
乗せて体幹を鍛えるというのがあります。
このゴールデンのカノンは、最初コレをやろうと言うと、このバランスボールから遠く逃げてしまっていました。
そこで、我が家にはもう2匹犬達が居るので、その子達にバランスボールに乗って楽しそうにご褒美をもらうのを見せることにしました。
すると何回も何回も横目で見ているうちに、急に自分でも積極的に乗るようになったのです!
この様子は、私のYou Tube番組の“りえ先生のペットの未来チャンネル“の
筋トレバージョンでやってますので、良かったら観て見てください。
やれるようになった時の感動は、
とても大きいものでした。
その犬も、一緒に補助していたスタッフや私も、とてもワクワクしました。
これがドーパミン的幸せだったのでしょう。
そしてがんばってやってくれたことに感謝する、オキシトシン的幸福も両方感じさせてくれた出来事となりました。
そのカノンは、奇しくも樺沢先生の
この本の出版記念講演が終わる、あと少しの時に急に倒れ、残念ながら13歳で亡くなってしまいました。
その前の週は、実家の海で私と初泳ぎして、ワクワクのドーパミン的幸せをたくさん感じていたというのに
でもこのカノンが亡くなる日、ナント偶然にも成人してちょっと関係がギクシャクしていた私の子供の兄と妹が偶々仕事が休みで、一緒にこの子の側で見守ってくれていたのです。
カノンの急変を知った、前の職場のスタッフやリタイアしたスタッフ達まで、駆けつけてくれ、お通夜から葬儀にも立ち会ってくれました。
たった一匹の犬が、こんなにも皆を一つに集めてくれたことに、感謝と感激もした日ともなりました。
私は、職場でペットを亡くした飼い主さん達と、その子が亡くなってからも年に一度位ですが、集まり
思い出話しをしたりしています。
亡くなってからも、ここに来て
私達と話すと、まだここにその子が居るようで嬉しいと言って下さる飼い主さんも居られます。
ペット達は亡くなってからも、
私達飼い主に幸せホルモンを
ココロの中で、ジワジワと出させてくれているようです。
皆さんも、いつの日か
そんなペット達と出会える日が来ますように💕