話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

自宅でも動物病院でも、麻酔無しで鼓膜見ないで洗浄するのやめませんか?

https://youtu.be/_0sv_oCoRVw

耳に感染があるシグナルは、
首や背中や顔をかく、触る
手をなめる
涙焼け、目やにが出る等です。

あれ?そんなの犬って皆やるじゃないですかーとうちの飼い主さん

そしたら、ほとんどの犬が耳が悪いってこと?
 
ハイ

犬の8割が主に母犬から感染する
歯周病になっていると報告がありますが、累計5000匹を診た経験から言うと、同じ位耳の感染は多いです。

親犬達の皮ふや耳の感染が子犬に継がれてってるんだろなぁと思います。
例え耳の検査道具外から診ても、
それで綺麗なのは、全然あてにならないことも、経験しています。

耳が良くなると、食物アレルギーの数値がいくら悪くても、除去も薬も食やめられるワンも沢山います。

飼い主さんも獣医師も耳掃除をしない?!したら危険かもよ!?という犬のケアの仕方に世の中変わりますよーに💕

老齢犬猫の運動器のZOOMセミナーに参加しました




f:id:petnomirai:20201215215922j:image

この勉強会に出ようとチラシを置いてたら

クシャクシャに(泣)

でも、忘れず申し込みして

本日夜診察終わってからお勉強しました。

事前にレントゲン等の本サラッと読んで

予習しましたよ。

前足の跛行≒ビッコの鑑別

 

 フムフム 頭に入れました!
f:id:petnomirai:20201215220218j:image

 

最近はリアル学会参加ないけど、

こうやってお出かけしないで、

自分の入ってない学会以外の勉強が出来るのは超助かりました。

 

難しかったですが、

質問は1個しました。

明日から役立ちそーでした。

 

さ、朝早起きしたいのでさっさと寝ます!

 

歯石の色?!

歯のお問い合わせに、歯石の色がオレンジ色なんです!とか黒いのですが?

などが有ります。

皆さんこのようなお問い合わせをするということはやはりお家のワンちゃんや猫ちゃんの歯周病が気になって、どうしようと思っておられるのではないでしょうか?

歯周病の原因はプラーク歯周病の細菌

で歯石が原因では基本ないのでよく覚えておいてください。

プラークというのは菌の塊という意味です。

 

もちろんプラークを放置していたからお口の唾液と反応して歯石という意思の状態に変化しています。

歯石の上や下に生きている菌=プラークがたくさんあるのが問題なのです。

でも心配ですよね。

 

 

歯石には2種類あって、


f:id:petnomirai:20201214203451j:image

 

 

①外から見える歯石=歯肉縁上歯石といいます。

色は白からオレンジっぽいのもあります。

 

歯石やその上のプラークに触れていると、歯肉が赤くなります。

プラークいわゆる最近はうんちの10倍以上の菌があると言われているので、お尻がうんちに触れていると赤くなってくるように、歯茎もプラーク=菌に触れていると赤くなってきてしまいます。

 

歯周病を悪化させやすいのが

②歯肉縁下歯石=歯茎の下の歯石です。

色は黒っぽい感じの歯石です。

皆さんの目に触れることはほとんどありません。

歯周病がひどくなって、歯茎が下がってきたりするとそれが見えることはあります。

 

これは、人だとプロの歯科医師や歯科衛生士さんしか治療できない、特殊な作業が必要です。

獣医師は大学ではしかの授業がありませんのでそのトレーニングを卒業した時点では誰も習っていないと思っていただいたら良いかと思います。

 

盲点は、そのことを獣医師本人が知らない可能性があることです。

実際私は、卒業してアメリカの獣医専門医の先生にそれを習うまで、全然知りませんでした。

最近でも、他の先生達に歯石取りだけでは

いけないとは思うんだけどねーと

聞かれることは、良くあります。

 

多分その指摘は歯肉縁上歯石をさしていらっしゃるんだと思います。

 

知り合いの獣医さんからの紹介で、口がどうも臭うので紹介しましたと、ワンちゃんやネコちゃんもおられます。

「歯石を取ったのになんでまた麻酔をかけてみてもらわないといけないんですか?」

と聞かれます。

歯石を取ったことと、歯周病になっていたかどうかを調べることは別ですので

と言っても、中々飼い主さんは納得しづらいようです。

 

犬や猫の歯周病の治療として一番大切なことは、外から見えている歯石が歯周病を治療する目安でないし、歯周病の治療にはなっていない!

ということを飼い主さんには知っていただきたいと思います。

 

もっとはっきり書けば、

歯周病の診断には

 

◯歯周ポケットを測定する

○歯科レントゲンを撮影し読影する

という最低限の基礎知識が必要なのです。

 

基礎知識や基礎の道具も無しに、見えている歯石を取りましょう!

麻酔をかけてやるから、しっかり取れますと

見えている歯石取りをするから

飼い主さんは、安心されてしまい

治療のチャンスを逃してしまうのです。

 

獣医師の皆さん、

ご自分が歯科の基礎知識や歯科レントゲンも無い状態で歯石除去をされるのを

やめてみませんか?

無麻酔の歯石除去をされる、ペット関係の方や歯科衛生士さんは、きっとそんな獣医師の歯石取りの状況をみて、

ご自分ならもっと上手に丁寧に歯石除去クリーニングができる!と思われているのかも

知れないなと思っています。

 

歯周病は歯の周りの歯肉と骨の病気です。

診断や治療は、キッチリ診断が出来たうえで

抜歯だけでない、色々な治療が可能な病気です。

 

犬猫だけ、歯石の色を飼い主さんが色々聞いて来られるのは

麻酔が怖い

だけてなく、歯石取りだけしても

ちゃんとした説明もなく

悪くなっていった犬猫達をみてきたからかもしれません。

 

人間でも歯医者さんに行くのは歯磨きをしていて外から見えている歯石がなくても、基本6ヶ月に1回は歯周病のチェックに行かれるのではないかと思います。

 

当院の犬猫達も、歯磨き出来てても出来てなくても、人と同じような検査、ケア、治療を2歳位から毎年やって一生を送ってきました。

 

麻酔をそんなにかけて大丈夫ですか?

と聞かれるのですが、

歯肉縁下歯石などは、ルートプレーニングで除去しますが、届かなくなると

歯肉を切ってオープンキュレタージなども必要です。

 

当院以外の飼い主さんは、

早くて5歳、一般的には8歳から

15歳が初診で、もう何処かの歯がグラグラなので来院されるのです。

グラグラするのは、根が一本の前歯がほとんど!

グラグラしない、奥歯や犬歯の歯周病の方が、目や鼻、顎の骨折に関与しますので

前歯がグラグラレベルだと

他の歯は悪くなってるだろなぁ?!と

私は即座に想像してしまっています。

 

高齢になって、まとめて治療しても

元に戻らなくなつてしまっていることが

ほとんど

 

私は歯科を本格的に勉強しだして25年

当院の犬猫達は、若い頃から、コツコツケアして一生を終えて、もう2代目さんも来院しています。

麻酔は身体に悪いなら、皆死んでるよねー

って言いつつ、毎日かけて歯科治療をしています。

我が犬猫達も、飼い主さんの隙間みてかけて治療しています。

歯石の色に悩む飼い主さんを

いつそのことは、実際悩むポイントでも

何でもないよ!

と判ってもらえるのかな?

 

獣医さんが変わらないと!

それか農水省が基礎を学んでない獣医師には歯科治療を禁止しないと、いつまでも

この状態は続くのでは?と思います。

 

人なら普通の医師が歯科治療をするなんて絶対にありえないと思う

今日この頃です。

 

 

 

犬にはドライアイ=乾性角結膜炎が多い?!

ドライアイの動画撮りました。

 

https://youtu.be/rHQ5fLY_NhA

皆さんはドライアイって知っていますか

乾性角結膜炎の別名です。

犬に多いような感じがします

なぜなら飼い主さんは目やには拭いてあげるものと思っていらっしゃるようです

それも普通の量じゃない目やになのに毎回毎回出る目やにを拭いておられます。

ですからマメな飼い主さんのワンちゃんのドライアイは発見が遅れることがあります


涙の働きには

目の保護

バイキンから目を守る

異物から目を守る

目に栄養を与える

などいろいろな役割があります。


目やにが出るからと目薬を出して反応が悪い時はもしかしたらこのワンちゃんはドライアイなのかもしれないと考えて涙の量を測定することがあります。


涙の量を測るには目盛りのついた紙を目の中に入れて一本館測定しその数値で測定します

大体15の目盛り以上のとこぐらいまで来れば正常です


ぱっと見た時に気づくのは目の輝きが悪い時も気が付くことがあります 。

うちのゴールデンのカノンは13歳ですがぱっと見た目女はつやつやしていますし今回測定しても15以上ありましたので正常とみなしました

 

ドライアイの原因は免疫的な原因で涙を出る線がやられてしまうためです。


ドライアイの治療としては涙の成分を1日5回も6回も気が付いた時にさすという涙の潤い成分を保護する液体の目薬と

オプティミューンと言って免疫的な原因を治療する目薬があります。

これは1日2回軟膏をさします。


目薬はいつまでさすかと言われると基本的には生涯ずっとです。


涙を液体の点眼で補うかまたは涙を出す腺を刺激するような免疫の軟膏を1日2回刺すというの一生涯続けてあげる必要があります。


目が乾くとゴロゴロして犬も目をこすってしまって怪我の元になったりすることもあります


 目薬の差し方は他の動画でもやっておりますのでよかったら参考にしてみてください。

 

樺沢紫苑さんの勉強会に参加してきました


f:id:petnomirai:20201207180024j:image

私はか樺沢紫苑先生が作られらている

ウェブ心理塾というところに

約5〜6年間所属しています。

私がYou Tubeの勉強をスタートしたのも

5年位前にこの勉強会での合宿で

 

その時に動画撮影のペア組んだお相手が

がん治療専門家の宮崎県の押川先生!

今ではナント13000人のフォロアーが居られます。

昨日は押川先生の発表もあったので

ぜひお聞きしたくて、東京迄参加!


f:id:petnomirai:20201207181927j:image

癌や癌治療への思いこみ

本当に勉強になりました。

 

 

癌は3人に1人が必ずなる病気

そして治療の副作用や死ぬことも、

癌の種類によるけれど、アレはテレビドラマの世界です!とも

なる前に知識として知っておく大切さを

教えてくださいました。

皆さんも是非押川先生のYou Tubeを登録して

見てみてくださいね!

https://youtu.be/sLa5ZF4Cgyg

そして、You Tubeの機材等のことも

教えていただきました。

先生も何回も何回も失敗されたそーで

私もまだまだコード切れたり、

バタバタしてますが

そんなもんですよねーって

600本出してる先生の話しは

参考にナルナル

 

樺沢先生の動画を編集している石和さんという秘書の方も、3〜4年位前に動画編集を

教えて下さりに、当院に来て下さったことがあります。


樺沢先生には、You Tubeでの名前や顔の出し方、出版のことなど

学会等同業の先生達との関係も

たくさん沢山ご相談に載ってきていただきました。

先生は精神科医として、どう折り合いをつけておられるのか、何回もお聞きしたりして

でも、今の私は全部吹っ切れてます!

とご報告出来ました💕

「りえさんは、まだ本を書いてないのか?!

君は色々ネタがあるのだから、書けないワケが無い」とありがたいことも言っていただけました。

朝診察前に執筆頑張ります!

 

 

 

 

 

歯の治療を受けた飼い主さんが言う言葉は?!

歯の治療に初めて当院に

来院される犬は

早い飼い主さんで5歳

普通は8歳です。

 


最近は、歯石のほとんど付いて無い犬も多いんです。

・他院で歯石取りをされていた

・歯磨きもされている

ワン達が増えているのも特徴です。

 

因みに

当院に子犬の頃から通院されてる場合は

 

→乳歯に問題あれば、生後3から4ヶ月でも 麻酔かけて乳歯の処置をします。

(乳歯が顎の中に埋まっているとか、乳歯が折れた場合等)

 

永久歯になったら

①1歳半から2歳迄に最初に麻酔しての歯科チェック&ケアー

ここで、歯の生え方等、顎全体のレントゲンも撮影しておきます。

 

②6ヶ月毎麻酔をして、人と同じように歯科チェック&PMTC(プロフェッショナルメカニカルティースクリーニング)をします。

③これを体調で麻酔かけられなくなる迄、定期的にしています。

最高齢は犬20歳猫23歳です。

 

他院から来院されておられた飼い主さんは、 

○口が臭くなってきた

○歯磨きを嫌がる箇所がある

○前歯がグラグラしてきて、その病院で

抜歯を勧められた

と言って来院されることがほとんど

 

こうなると、抜歯は避けられない場合が

ほとんどです。

 

ワンちゃん達は抜歯処置後に骨が作られるように、歯肉を縫う為

3週間エリザベスカラーを付けて 飼い主さんはその間、一緒懸命柔らかいフードをあげて下さったり、お口の洗浄したりと

一生懸命頑張って下さいます。

 

私も抜歯が必要になっています(泣)と

伝えるのは、本当に胸が痛みます。

 

子犬の頃からとか、せめて3歳迄に早く来院してくださっていたら

こんなに歯磨き熱心な飼い主さんなら

抜歯なんかしなくて良い口でいられたハズ!

と思う飼い主さんと犬達に沢山出会います

 

でも、この子を苦しめている

歯周病で腐った骨をきれいにするには

上の原因になった歯が邪魔!

という気持ちで口腔外科処置をします。

 

すると!

飼い主さんのほとんどが、

 

「前より、随分と元気になりました!」

とか

「良く動くようになって、5から10歳は若返った感じがする!」

 

なんて言ってくださる飼い主さんが多いのです。

それをお聞きすると、私もスタッフ達も 

 

“やはり痛かったんだろなー、

頑張って良かった!“と心から嬉しく

明日も頑張ろ!って思うのです。

 

そして

子犬の頃からとか、せめて3歳迄に早く来院してくださっていたら

こんなに歯磨き熱心な飼い主さんなら

抜歯なんかしなくて良い口でいられたハズ!

と思う飼い主さんと犬達に沢山出会います。

 

その為、それを皆に知って貰う為には

You Tubeももっともっと頑張らなくちゃね!って活力になっているんです。


f:id:petnomirai:20201206111512j:image

元気になったワンちゃん、ネコちゃん達を

見ると、ホント頑張ってやって良かった!!

と思えるんです。

でもね、歯周病の酷いワンちゃん猫ちゃん

の口腔外科に必要な時間は3時間位

途中で残りは又ね!ナンテ言えない酷さなので、ほとんどはやりきります。

これだけ長くかけても過去30年間

1万匹以上やってきた歯科や耳の処置の麻酔からは今の処100%無事に覚めてくれています。

 

でも、私の手も腕も酷使することになります。抜きたく無いのは、実は私。

 

抜かないで良いプロの歯のケアを子犬の頃から!

このことを、日本中の飼い主さんに拡めるのが私の獣医人生の最終目標です!