話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

歯の治療を受けた飼い主さんが言う言葉は?!

歯の治療に初めて当院に

来院される犬は

早い飼い主さんで5歳

普通は8歳です。

 


最近は、歯石のほとんど付いて無い犬も多いんです。

・他院で歯石取りをされていた

・歯磨きもされている

ワン達が増えているのも特徴です。

 

因みに

当院に子犬の頃から通院されてる場合は

 

→乳歯に問題あれば、生後3から4ヶ月でも 麻酔かけて乳歯の処置をします。

(乳歯が顎の中に埋まっているとか、乳歯が折れた場合等)

 

永久歯になったら

①1歳半から2歳迄に最初に麻酔しての歯科チェック&ケアー

ここで、歯の生え方等、顎全体のレントゲンも撮影しておきます。

 

②6ヶ月毎麻酔をして、人と同じように歯科チェック&PMTC(プロフェッショナルメカニカルティースクリーニング)をします。

③これを体調で麻酔かけられなくなる迄、定期的にしています。

最高齢は犬20歳猫23歳です。

 

他院から来院されておられた飼い主さんは、 

○口が臭くなってきた

○歯磨きを嫌がる箇所がある

○前歯がグラグラしてきて、その病院で

抜歯を勧められた

と言って来院されることがほとんど

 

こうなると、抜歯は避けられない場合が

ほとんどです。

 

ワンちゃん達は抜歯処置後に骨が作られるように、歯肉を縫う為

3週間エリザベスカラーを付けて 飼い主さんはその間、一緒懸命柔らかいフードをあげて下さったり、お口の洗浄したりと

一生懸命頑張って下さいます。

 

私も抜歯が必要になっています(泣)と

伝えるのは、本当に胸が痛みます。

 

子犬の頃からとか、せめて3歳迄に早く来院してくださっていたら

こんなに歯磨き熱心な飼い主さんなら

抜歯なんかしなくて良い口でいられたハズ!

と思う飼い主さんと犬達に沢山出会います

 

でも、この子を苦しめている

歯周病で腐った骨をきれいにするには

上の原因になった歯が邪魔!

という気持ちで口腔外科処置をします。

 

すると!

飼い主さんのほとんどが、

 

「前より、随分と元気になりました!」

とか

「良く動くようになって、5から10歳は若返った感じがする!」

 

なんて言ってくださる飼い主さんが多いのです。

それをお聞きすると、私もスタッフ達も 

 

“やはり痛かったんだろなー、

頑張って良かった!“と心から嬉しく

明日も頑張ろ!って思うのです。

 

そして

子犬の頃からとか、せめて3歳迄に早く来院してくださっていたら

こんなに歯磨き熱心な飼い主さんなら

抜歯なんかしなくて良い口でいられたハズ!

と思う飼い主さんと犬達に沢山出会います。

 

その為、それを皆に知って貰う為には

You Tubeももっともっと頑張らなくちゃね!って活力になっているんです。


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元気になったワンちゃん、ネコちゃん達を

見ると、ホント頑張ってやって良かった!!

と思えるんです。

でもね、歯周病の酷いワンちゃん猫ちゃん

の口腔外科に必要な時間は3時間位

途中で残りは又ね!ナンテ言えない酷さなので、ほとんどはやりきります。

これだけ長くかけても過去30年間

1万匹以上やってきた歯科や耳の処置の麻酔からは今の処100%無事に覚めてくれています。

 

でも、私の手も腕も酷使することになります。抜きたく無いのは、実は私。

 

抜かないで良いプロの歯のケアを子犬の頃から!

このことを、日本中の飼い主さんに拡めるのが私の獣医人生の最終目標です!