話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

無麻酔の歯石取りは何故だめなのか?!の勉強会に参加してきました。その①

大阪の臨床動物医学学会に参加し、
午前中は歯科のセミナーに参加してきました。

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テーマは無麻酔の歯石取りの問題点について
です。
テーマは無麻酔ではダメで、麻酔かけて歯石取ろうよ!って感じですよね?

でも、そもそも歯石取りという言葉を
使うのやめませんか?
何てお話しを、皆さんに提案してみました。

え?歯石取りって言い方じゃなくて
じゃーどういうの?ですよね?

人だと、
最近はプラークコントロール
って言いませんか?

犬猫も人と同じ考え方なのです。

口の中に見える歯石=歯肉縁上歯石は、実は歯周炎の原因ではありません!

エェーー?!ですか?


口を開けたら見える場所の歯石は軽石みたいなのでその上に菌が付きやすいので、歯肉炎の原因にはなります!歯茎が赤いン出けどーってやつですね。
だから、見えてる歯石を取ると、赤みは消えます。
ココ大切!
皆さんが、予防したい、治したいのは歯周炎も!ですよね?!


言葉がややこしいけど、
歯周病=歯肉炎と歯周炎の両方あわせたのを言います。人も動物も同じ考えをします。


かかりつけの獣医さんに、「歯石少ないからまだお口は大丈夫ですねーー」って言われたことがあるのに!何て方もおられるのでは?

頭が混乱しますよね?!

私も、大学卒業してアメリカの獣医歯科専門医の先生の勉強会に参加するまでは,そう思っていました。
ちょっと勉強しても、歯石付いてない犬猫を
どのタイミングで飼い主さんに言えば良いの?

歯石も無いのに、麻酔かけて何やるんだろ?!とも思っていました。  
それは、大学では歯の本数位しか
習ったことが無かったからです。


獣医師は、基本人の医師と考えてください。
どちらも同じ6年!
特別な、歯科トレーニングを色々と
受けないと
人のような歯科治療をキチンとするのは
難しいんです。


私も卒業したばかりの頃は
そうでした。
私は、歯学部に行ったワケでは
ありませんが、歯科はもう20年位前に
小動物歯科研究会のレベル4という
基礎認定はうけましたが
基本、アメリカの獣医歯科専門医の先生の
セミナーを受けたり、アメリカの獣医歯科学会でトレーニング受けたりもしましたが、
今もまだまだ勉強中で、ホントやればやる程
難しいなぁと感じている処です。


歯周病の予防や治療の基本の
続きは、次回にお話ししますね!

15歳は猫では中年!もう歳だからなんて言わないでここに注意!

21歳?で顎の腫瘍で亡くなった猫ちゃん。

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転院されてきた時は15歳位でしたね。
来た時は食欲なくて腎臓の数値が少し悪くて。

もう歳ですか?って聞かれたけれど。

ウチでは、15歳は猫では中年!

この子は、便秘がち≒便が腸の中でとどまるのが長い状態でした。
便が出づらいと 吐き気がすることも。
便がでだすと 吐き気も止まり
食欲もでることも 多いんです。

全然出ないことを便秘というのではないのを
猫の飼い主さんは気をつけて見てください。

猫は水分不足で便秘になるのがほとんどです。
ヘアーボール〇〇とか繊維の多いフードは逆効果です。 
また 腎臓病の初期も多飲多尿になり,たくさん飲むけど比重の低い尿がたくさん出るのて 脱水してしまい便が固くなってしまいます。

便が固くなったり 吐き気しだしたら来てくれたり
早期発見も上手になった飼い主さんでした。

あれから何回も食欲なくなったけれど、
飼い主さんを激励?!しているうちに
食べなくなっても年ですかって聞かなくなってきてくれて。

頑張ってこの子に食べさせてくれて=強制給餌です。皮下点滴に通って貰って
長生きしてくれました。

食べない原因は、膵炎だったりするけど、
原因より、食べさせて水分補給が基本原則!
細かいことより、生きられるように先を見ること!

独り暮らしの女性の飼い主さんで遠くまで通勤で働いておられたから、モニターで自宅の様子みたりしつつ、この子を支えてくれました。

初めて歯と耳の治療をしたのが、なんと20歳!
歯石もりもりで食べづらくなって、耳も外耳炎で。
何回も勧めたのに、頑張ったねーって言うと。

『麻酔が怖かった』そうで。
私も 流石に 今頃やるのーって感じでしたが
血液検査も異常がないし、やりましたよ。

で、無事終わり、抜く歯もなく快適に過ごした2年間でしたね。

途中、手術の難しい顎の腫瘍になったけれど
最後まで、首に付けた管から流動食をお母さんが確実に入れてくれました。
お腹減らして死なせるわけにいかないよね!って!
21歳の時にそれをつけて。

私のことは、あぁ居るのねって感じで
受け入れてくれた感じの猫ちゃんでした。

うちの子以上に堂々と診察台にいますよね!(笑)
また会いたいな。
お母さんは お元気にしてるかな。
ちょっと心配です。

犬のアナフィラキシーショック!

アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応です。

食べ物などが原因のことが多いのですが、

ワクチンアレルギー等もこの1つになります

 

アレルゲンが身体に入ると

↓↓↓

15分以内位に

身体の中から炎症性サイトカインの

インターロイキン 10と

TGF-βとぐべ〜と私は覚えてますが、

この2つが身体の皮膚や腸や血管などを攻撃します。


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やはり、こんなに顔が腫れて来院されるのは

食物アレルギーの起きやすい犬と言われる

フレンチブルドッグさんか、柴犬さんが圧倒的多数です。

 

このワンちゃんは、アレルミューンという

アトピーのお注射が、制御性T細胞を作り出すと言われており、それを応用して

喘息の治療をしており、ここ3年位は

発作が出ていなかったので、随分と

飼い主さんも油断されていたようで

除去食以外も食べておられた模様です。

 

このワンちゃんは、食物アレルギーとアトピーの両方を持っています。

 

人と猫では、喘息という病名があるのですが

犬ではありません。

でも、このフレンチブルドッグのワンちゃんは、喘息様発作を持っています。

 

最初は熱中症か?と飼い主さんが連れて来られたのですが、暑い処にも居ないのに呼吸がおかしくなりました。

 

病院に来るとドキドキして、呼吸がおかしくなるのかなぁ?ともなり、何回も病院に来る練習もして、落ち着いてきていてもなりました。

 

フレンチブルドッグなので、軟口蓋下垂も診断して貰おう!となり高度医療センターにて

軟口蓋下垂と診断されたのですが、

手術のあと、間がない時に自宅で夜呼吸困難に!

その頃、私は喘息も疑ってはいたので

そんな時の治療用にステロイドをお渡ししていました。

自宅でそれを飲ませると、ピタっと止まったということで、アレルギーにより起きる喘息何だなぁーと診断しました。

 

今回は下痢と嘔吐!

 

嘔吐は良く起こしてたので、吐きどめの注射や飲み薬は良く使っていました。

下痢のお薬を2種類出しました。

牛乳アレルギーの人には使わなようにと書いてあるお薬は、気をつけて使いませんでした。

 

整腸剤と止瀉薬2種類

 

止瀉薬ロペミンには、アルブミンが入っていたので、これが原因なのかなぁ?と思い

 

もうひとつの、次硝酸ビスマスだけにしたのですが、翌日朝病院の開く前に

それを飲ませてみていただいたのですが、

それでも又顔が腫れました。

即治療しましたけれども。

 

治ったお顔はコレ!


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優しい女の子です!

 

もう、下痢の時は薬は我慢かも!

ということになりました。

 

又、しばらくしたら

アレルミューンを打って、免疫力をアップしていきたいと思っています。

 

食物アレルギー、恐るべしですが

食物アレルギー検査なら

アレルギー検査センターの検査は

イチオシです!

 

そして数値を読むのに、結構勉強が実は必要なので、獣医アトピーアレルギー免疫学会に所属されている動物病院の獣医師に

数値を判断して貰うことを、強くお勧めしまーす!

 

数値を読んで、どの食事かを決めるのは

きちんとした治療です!

 

と会長の増田先生も仰っており

私もホントそう考えています。

 

 

 

 

 


 

アジソン病=副腎皮質機能低下症は歳のせいに思われる忍者の病気?!

 

今朝はお休みですが、継続の犬猫の診察が二軒
一匹は猫の尿閉→この子は昨日までは、オムツに膀胱アトニーと思われ、排尿の筋肉が損傷して自分で尿を止めるのも、出すのも難しい状況ダラダラと尿が出ていて、通院で
おしっこを出していましたが、
今日は自分でトイレで出せるようになったようで、膀胱は空っぽ!
食欲もあり!自宅でお薬だけのんで
暫く通院はお休み。
これで一安心!


もう1匹はプードルさんのアジソン病  =副腎皮質機能低下症です。
アジソン病は、忍者のような病気と言われる位、判りづらい病気です。


チョット元気なかったり、時々下痢したり、嘔吐したり。片方だけの症状
もありです。


動物病院で点滴したら、何だか良くなったり。
そんなこと、割りと良くありますよね!


でも、このアジソン!
放置してしまうと、アジソンクリーゼといって、重症化すると、虚脱、ショック症状、徐脈、多飲多尿、震え、けいれん、血便、吐血などの症状が出て、
獣医師がもしかしてアジソンなのかも?!!と疑ってステロイドを打たなければ、そのまま亡くなってしまう怖い病気なのです。
私も、頭の隅には、急変したらアジソンの疑いを置いてある!っという感じですが、何せ忍者なので
他の病気に隠れてしまって疑うのは、難しいんです。


確定診断には、検査センターに出さないといけないので、最低でも1日かかるのですが、それを待つ猶予もなく
急変してしまうのです。

 


このプードルさんは、元々糖尿病でもありました。
太ってませんよ!


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犬の糖尿病は、膵臓の免疫の病気で
小児糖尿病と同じなんです。


このワンちゃん、子犬のパピー躾教室を昔当院でやってた頃からの患者さんなんです!
目が悪くなり私の紹介した眼科の先生が休診日だった!
ということで、他院に行かれ、その日に白内障手術を両目されたそうです。


その後、何となく食欲なくなり、2週間程血糖値のコントロールのこともアドバイスを受けておられたそうなんです。


目が落ち着いたそうなので、当院へ戻ってきてくれました。
緊急性のない白内障手術を当日手術してたのにも、ビックリでしたが。
まぁそれは、ヨシとして。


糖尿病が食欲無いなんて、とっても変なんです!しかも、10年間この子をみてきて、
変な大人しさ。
飼い主さんは、歳取ったのかなぁでしたが、
歳なんかで大人しくなりません!
自分がそうありたいと思っているのもありますが。
基本。人も犬猫も
なんかあるんです!


膵炎!!も考えて治療検査スタート!
膵炎の数値は高くありません。
勿論この検査は、75パーセント位の確率なので否定は出来ないんですが。


あれ〜膵炎じゃないのか???


何とビックリ、電解質
カリウムが高くて、ナトリウムとクロールが低い
カルシウムも数値が高い!!


アジソン??!
検査したら、真性のアジソンでした!


怪しい!と思ったら
ACTH負荷テストという検査をします。
アジソンなら、これでほぼ判明します。


コートロシンという注射を打つ前に
事前に採血して、そのコルチゾールと言う数値を測り
注射して、1時間後にもう一度採血し、
その注射に対する副腎や脳の反応を
見て診断します。


真性のアジソン病は、副腎が自分の免疫で
破壊されたりしたことで、起きます。 
私も30年位(笑)獣医師をやって居ますが
滅多に見付けられません。


でも、医源性のアジソンは皮膚科をやってると時々見つけます。

 

痒い犬猫の飼い主さんは、これさえ塗れば痒みが無くなる!とステロイドの入っている
塗り薬を獣医さんにもらったのと同じなのをネットで購入して、延々と塗り続けていたり。
又は獣医師も、ステロイドを間欠的でも長く続けていたり、塗り薬や点耳薬もですが
ステロイドが大体は入っているので、それを塗るように指示したりされているのも
、転院された犬猫達の中に拝見します。


この犬は、アジソンによるエリスロポエチンの低下で貧血も起こしていたので
エリスロポエチンという、造血剤も注射して
今治療して元気になってきています!


ポイント!!


1つの病気に気を取られて、他の病気を
見つけるのをわすれるな!
です!

お母さんを大好きな、甘えっ子の男の子プードル君


大分元気になってきましたよ!
良かったね!

犬や猫を家族に迎える前に!賢い犬だから?って飼うのはご注意!

犬や猫を飼う前には、ぜひ私に相談してくださいね!

家族構成や、飼い主さんのお仕事形態等によって、それぞれの動物の種類の持つ、特性と飼い主さんのご希望をお聞きしつつ、犬種猫種選びや、犬や猫を迎える迄の準備、飼ったあとの注意点などのご相談にのります。

特に犬!は、目的によって品種改良されているので、選ぶのにコツがあります。

賢いと言われる犬←例えばこの例のベルジアン マリノアやラブラドールやシェパード


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学習能力は、とても高いのですが、
飼い主さんにとって良いことも、悪いことも
直ぐに覚えてしまったり、自分で考えてしまったりします!
賢い犬を飼うには、訓練する時間やテクニックを持つ飼い主さんが必須なんです。

当院では、犬猫の飼育前相談カウンセリング
有料5000円(税抜き )をやっています!

カウンセリング可能時間は
○平日12時から4時
○金曜日、土曜日午後
○日曜日昼2時から5時

ご予約希望の方は
電話0798-20-5876か
pet.no.mirai@gmail.comまでご連絡ください。
メールを送って下さり、3日以内に連絡なき時は、迷惑メールに紛れてしまっているかもなので、お手数お掛けしますが、お電話ください。

仔犬の外科矯正をいつするか!なぜするか?

5ヶ月のダックスの仔犬さん
診察中も、私の話しをお母様と一緒に真剣に聞いています!
困り顔でお耳は良く跳ねてしまうけど
実は困ってなくて、真剣にお話聞いてやる気満々!

体重2.4キロと小さめだけど元気な女の子


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3日前にお母様が、
「先生大変!上の乳歯が残ったまんま、その前から永久歯が出てきました!」と慌てて来院されました。
下から永久歯が出てきていて、下の永久歯が出てくるのをこのままでは、邪魔してしまいます。


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乳歯の溶け方もレントゲンで確認すると、
全然乳歯の根が溶けていません。

レントゲン撮影すると


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他の噛み合わせも考え乳歯犬歯とそれ以外の乳歯も少し抜きました

永久歯を邪魔しないように!


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そして、下の永久歯も縦にまっすぐ生えてきてたので、上の犬歯のと前歯の間に生えて外にでるよう外に歯茎に少し切れ目も入れました


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これで、お家である動作をして頂き

下の犬歯と上の犬歯を動かしていきます。

2週間で結果は出るはず!

器具は使いません!

 

出てくる永久歯犬歯の力を使えるのは
ここ数週間!

イムリミットがあります。

避妊や去勢手術のついで?!
では手遅れになります

いつやるか?
なぜ、どうやってやるか?!

仔犬の外科矯正治療は
2週間で結果がでます!

犬猫の歯科治療歴20年
累計1万匹以上の歯科治療の経験を元に
日々仔犬子猫さんの小児歯科を
させていただいています。

仔犬子猫達に逢えるのを
楽しみにしています!

 

歯周病での抜歯は、抜いた後の処置がとても大切!!

重症のプードルさんの歯科治療をした処、

下顎の第1前臼歯の顎の骨が溶けてしまって、折れそうになっていました。

骨が溶ける?!ってどんな感じ?と疑問に思った方

私がどうやって、それを見つけるか?

ですが、歯科専用レントゲン撮影して診断します。

レントゲンでは、X線の通り辛い骨と歯は白く写ります。

空気や筋肉はX線が通り易いので、黒く写ります。 

これは少し歯周病で上のほうの骨が少し減ってはいますが、コーギーの比較的正常な下の第1後臼歯です。


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歯の根元の下の少し黒い部分に、下顎動脈と神経が通っているのは人も同じです。

 

そして、これが歯周病でほぼ骨折しそうな

ミニチュアプードルの

第一後臼歯の部分の歯科レントゲン写真です。

歯の周りの黒い部分は歯周病で骨が溶けた部分

歯の根の横の長い黒い部分は、下顎動脈と神経の部分です。

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プードルは本来25キロ位の大型犬です。

ミニチュアにした為、骨は小さく改良されたのてすが、歯は比較的大きなまんまなので、 歯の根元が顎の下迄生えてしまっているので、歯周病になっても前歯以外は簡単に抜けません。 

ここを治療するには、

①レントゲンで歯や骨の構造を確認し

②歯を分割抜歯

③抜いた部分の歯周病で骨が腐ってしまっている汚い組織を、血管を破らないように綺麗にする→デブライメント

④同じく、そこの歯周病菌のついた汚い骨を綺麗になめらかに削る→骨形成

⑤抜いて歯が無くてなった部分に、骨補填材を詰める

⑥露出した骨と、骨補填材が漏れないように

歯肉を、他の部分から動かし←歯肉フラップを作って縫う

 

実は抜歯より、大切で難しいのが③から⑥です。

何より難しいのが、歯肉フラップです。

これが歯周炎や歯肉炎で歯肉が無くなってしまっているので、骨をどうにかして覆わないと、骨が口の中に露出したままになってしまいます。

骨折して、皮膚を縫わないで筋肉や骨がむき出しになっているのと同じです。

口の歯肉は、皮膚と違って骨に引っ付いてしまい、自由に動かないのです。

しかも、きちきちに縫うと、口の動きは止められないので縫った場所が開いてしまいます。

この歯肉フラップをどう作るか?!

 

が私達の動物の歯科の勉強会で、いつも歯周病の想定トレーニングの例題として出される

のですが、血管や唾液の出る管を想定して

歯周病でなくなった歯肉の代わりに頬の粘膜や、上顎の口蓋粘膜まで使って骨を覆うこともあります。

 

飼い主さんは、抜歯するかしないか?

をとても気にされますが、

抜歯する目的は

不要になった歯を抜くのもありますが、

そこの骨を綺麗にして感染をとり、骨を

作らせることが大切!

 

これが、歯科のトレーニングを受けた獣医師と、外科の応用で抜歯だけされたのかな?と思われる獣医師との大きな違いだろうと思っています。

歯科レントゲンで骨の状況を確認しないで

抜くことが、どれだけ危険かを

歯石とりや、抜歯されておられる獣医師の皆さんにも、ぜひ知っておいていただきたいと思っています。