話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

犬のワクチンアレルギーとは?

ワクチンアレルギーを

アナフィラキシーショックと言います。

顔が腫れると判り易いのですが、

 


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実は犬のアナフィラキシーショックを起こす場所が、脾臓と言われているので、

顔が腫れずフラフラするだけという場合もあるので要注意です。

 

 

アナフィラキシーショックが起きた場合は、
その時落ち着いてきても、ぶり返しが来る場合があるので、必ず最寄りの動物病院か、そこが開いてなければ開いている動物病院に
駆け込むか、救急に行かれた方が良いでしょう。


アナフィラキシーショックは、死ぬこともありますので。
様子をみてはいけません。


犬のワクチンには、色々な種類があります。
様々なワクチン会社が有りますが、
ざっくり言って、数の違いは
レプトスピラ症の接種をするか否かで
数が違ってきます。


近年、注目され流行っているのが
レプトスピラ症のようです。


犬の尿やネズミの尿から感染します、
レプトスピラ症には、色々なタイプがあるので、予防をしっかりされたい場合は
レプトスピラの数がしっかり多い方が良いと思っています。
予防しているつもりで、うっかり感染してしまうこともあるからです。

 


実は種類が一つ増えたから、ワクチンアレルギーが出るというワケでは実はありません。

 


ワクチンアレルギーは、実は牛の食物アレルギーを持つ犬が出やすくなっていると
獣医アトピーアレルギー免疫学会では
言われております。


その為私は、犬飼い主さんでアレルギーの検査として、動物アレルギー検査センターで
IgEと遅延型アレルギーの検査である、
リンパ球検査をオススメしております。


犬の食物アレルギーの70%位は遅延型に反応すると言われております。
この検査の数値を読むのは、実は専門的な勉強が必要ですので、この学会に入っている獣医師を捜して数値を読んで貰うのがオススメです。
 
費用がかさむのが、難点ではあります。


私は、牛の数値が高い場合は、牛アレルギーを持っているので、ワクチンを接種することで年々感作されていき、いつかアナフィラキシーショックを起こす可能性が高い場合も考え、ワクチン接種をやめていただくことが多いです。


一度アナフィラキシーが起きた犬の場合、
体調にもよりますがワクチンの種類を減らしても、再度起きる可能性があります。


今後どうしても接種したい場合は、アレルギー予防の処置をしつつ接種されるか、ワクチン抗体価を測定したりされて、接種をされない方が良いかと思います。


どうぞお大事に!