話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

子犬が家に来たら!さあ!社会化しよー!!

年末年始のお休みや 夏休みなど新しく子犬を迎えるおうちもおいでではないでしょうか

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よく質問されることにワクチンが終わるまで外に出ない方が良いのではないでしょうかと聞かれます

 

答えはいいえです。

もちろん地域によって伝染病が流行っている地域そうではない地域があると思います。

 

そのワンちゃんが一生の間に合いそうな人や物風景状況に合わせてあげていただきたいと思います。

特に大切なのが生後2から3ヶ月です

人で言うと小学校5年生か6年生ぐらいまでの感覚になりますもう4ヶ月に入ると高校生大学生ぐらいの感じになってくるのでやはり良い経験心が柔らかい生後2ヶ月3ヶ月できれば2ヶ月からの方が理想的です。

1日でも早い方がいいです。

ワクチンを打ってない時は抱っこして外に連れ出してみましょう。

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ただし子犬を怖がらせないように!

 

例えば公園の真ん中で他の犬を観察しながらフードを食べさせてみてください。

 

これだとよそのワンちゃんが何やってるんだろうとそばに寄ってこないですよね。

あと行くのをオススメしていところが ドッグランです。

 

ドッグランは不特定多数の犬が集まっていることが多いよう感じます。

 

きちんとした監督の下で訓練された犬同士のふれあいならばその子犬にとってとても有意義な経験になります。

ただそうでない近くのデパートなどのドッグランは訓練されていない犬達も沢山集まるため人の例えで言えば、繁華街に子供を丸裸で放り出すような経験をさせてしまうことになりかねません。

良い経験をつめればいいのですが、なかなかそうはなりません。

近くの公園でも、犬仲間が自由に遊ばせない?!と誘われても

ちょっと慎重に考えて見てください。

似たことが起きる場合もありますから。

 

人間でも雰囲気のいい幼稚園小学校などに子供たちを入れるのは、きちんとした監督のできる先生方と、子供同士のマナーを学んだ子供達ときちんとしたふれあいを適切な監督者のもとで行えれば理想的です。

先ほど言ったように近くのデパートまたはサービスエリアのドッグランなど不特定多数誰がその犬たちを訓練しているかわからないような犬が集まる所、自分の犬を連れて行って怖がらせることになってしまったり、または調子に乗って他の犬をおかけさせるといった経験をさせてしまうことになりかねません。

 

無事ワクチンが終わってからも、同じことです。

外を歩くことは 単なる散歩ではなく飼い主さんと一緒にする社会化です。

子犬の様子をきちんと見てもちろん大人になってからも大切なことですが

まずその場所にならせるよう無理強いしないでください。

 

例えば宅配便の配達の方にならせる、街中の警察官工事の人にならせる

パトカーやトラック配達の車新聞配達のバイク色々なものに慣らしてあげないと

犬は思わぬところで躓いてしまいます。

人でもお母さんやお父さん兄弟や姉妹お友達が少しずつ手をつないで 

鳴らして言ってくれたからこそ今のあなたがいるのです。

大人になっても怖いとこってありますよね。

犬が特に訳が分からず色々な人の世界に飛び込んでいかないといけません。

 

目標はどんな所に行っても 誰と遇って背ドキドキしないで普通でいられる犬です。

一生に出会うと想定できる お家にいない人に会いに行きましょう。例えばお家にご老人がおられないならばご老人に会いおうちにあかちゃんや小学生中学生がいなければ学校の近くに行ってみましょう。

そして 赤ちゃんもう乳母車に乗っている赤ちゃんのお母さんに 可能なら少しだけフードをお渡しして子犬にあげていただくなんていうのも 素敵な経験です。

3才 4才など 年子供の年齢によっても犬はびっくりしたりしますから同じように小さなお子さんを連れたお母さんにお願いして少しだけ子犬にフードをあげてもらったりできればより良い経験になるでしょう。 

 

あるワンちゃんをお預かりしたときの話です。診察が終わって夜外に連れ出そうとすると怖くて歩かない犬がいました。

お聞きすると夜6時以降は外に行ったことがなかったそうです。

どうりで自分の影や私たちの影木の影を見ても驚いてしまって歩けませんでした。

またある犬は雨の日大人になってからでも人々が傘を差し出すと飼い主さんを放り出して家に飛んで逃げるような仕草をする大型犬もいました。

 

晴れた日だけじゃなく雨の日も曇りの日も少し風がある時も少しずつ

外に連れ出してあげてみてください。

 

服も着せようとして飼い主さんがいっぱい噛まれたおうちもたくさんあります。服もレインコートもいきなり着せるのではなく、例えば最初は小型犬だとヘアバンド大型犬だと腹巻などをお腹に巻いて散歩に行くとか。

急に服を着せることはなかなか困難です。

気にしない子もいますが結構みんなつまずいてしまうところです。

 

ワクチンを打つ前など 外には抱っこで連れ出し家の中ではリードをつけてお家の中探検家飼い主さんがトイレや押入れなどに隠れて 他の飼い主さんを見つけるゲーム何ていうのもとても楽しいお家の遊びです。

子犬をワクチンを打っていないからとずっとお家の中は大切な社会科の時期を逃してしまいます。

どうぞ抱っこしていろんなところに出かけてみてください。

電車にも乗ってみてください。

行けるところは犬がいない人がたくさんいるところが狙い目です。

犬にならすにはまず公園の真ん中で他の犬が歩いてるのをフードを食べつつ観察するようにスタートしてみてください。

他の犬にうまく慣らすには 適切なしつけ教室で相性の良い犬と遊ばせてもらうのが

一番です。 

当院でも、3匹犬がいますので、4ヶ月から5ヶ月位までのおとまり保育を

2日ほどしていただき、当院の相性の良い犬を私がみて 遊ぶ経験をしてもらったりすることもあります。

初日は緊張していた子犬が 2日目位に 調子にのって遊びだすのですが

さてどの犬とどんな風にあわせようかなーと じっと観察しつつ

あわせます。

皆さんも日々ぐんぐん成長する 子犬たちに 良い経験をさせてあげてくださいね!

当院では 診察時に子犬の社会化シートも お渡しし直接その子犬をみて

1才までは無料で簡単なアドバイスもさせていただきます。

 

45分の個別のレッスンも可能です。

ご希望の方は お電話 または受付でご相談ください。(1回税別8000円)