話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

手を舐めるワンちゃん

犬が手をなめて、困るんです。 というお悩みは多いです。


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私の今迄の治療経験では、多分こんなワンちゃんは、耳が悪い&食物アレルギーもあるような気がします。 

アレルギーの数値が高くても、ちゃんと治療したら、痒みというか舐めなくなるワンもたくさんいるので、診断名画ついて、 ステロイドではない、最新の薬や注射をされている

ワンちゃんこそ、ご相談くださいね。

https://youtu.be/szMKuXFXj5Q

 

え?!手足だけ舐めてるのに?! そこまで?!

 

そ~なんです。獣医になって30年

基本問題行動カウンセリングと歯科をメインに勉強してきました。

なぜ、そこに皮膚を私が言うのか?

,詳しいことは、他に書いておりますので、

良かったら読んでみてください。

 

色々な動物病院で、皮ふの痒みや脱毛に困ったワンちゃん、ねこちゃんが当院には来られます。

アチコチの色々皮ふに詳しい動物病院で調べたんだけど、ずっとこのまんまなのでしょうか?

という飼い主さんが、来院されます。

そういうのを治すと、達成感があります。

 

皮ふを色々調べて治らないかったのなら、皮ふ以外からアプローチするしかなくて、というか犬の行動をじっくり飼い主さんと観察して皮ふ以外からアプローチして治します。

飼い主さんも色々やって来られたので、

もう最後だし、と、協力してくださるのも

助かります。

 

例えば一歳のワンちゃんが手を舐めるなら、

 

マラセチアも菌も調べると手にも居るかもですが、果たして 手だけ消毒したり、手に何か塗っても治らないことがほとんど。

 

塗り薬にはステロイド含有がメインなので、痒いのは治まるのだけれど、又再発してなめます。 口から手、手から口全身にいくのだけど、皆さん赤くないと皮ふ病ではないと思ってしまうのですが、皮ふ病の一つとして、赤く炎症があるという感じ。

舐めると茶色にもなりますし。

人の水虫も境い目わからないのと同じなのと、誰の何処が水虫か案外わからないし、知りませんよね?

水虫も人のカビなので、皮ふ病です。

足や皮ふなら皮ふ科、外陰部とかなら

泌尿器科や婦人科とかに行かれることもあるかもで、人のカビとて、実は全身に広まっていたりします。 

 

あと、犬は舐めて治すと言われていたようですが、これも舐めない法が、断然ずっと早く改善します。

舐めさせない、かかせないは大切で

カラーなどは有効です。  

手をなめるのは癖とか、ストレスとか良く言われるパターンですが、一番良くないのが、噛んだり舐めたりしていると飼い主さんが

「あー!」とか「こら!」なんて怒るのが

ストレスなので、それはやめてくださいね。

 

耳は手持ちの耳の検査道具では、判らないことが判ってきました。

犬猫はビデオオトスコープで鼓膜まで拡大してみないと難しいです。

まだまだされている獣医さんも少ないですから、これからの分野ですね。

耳に液をいれて洗浄するのは、私は基本もらいません。詳しくはYou Tubeで耳の授業をみてみて下さい。

https://youtu.be/sb7Ew6y3rbg

 

飼い主さんの出来るとは、

とりあえずは冷たい水でかゆい場所を冷やすのは有効です。その後はほとんど乾かさなくて良いです。

 

色々やって、治らない時はまた思い出してくださいね。