話せない犬猫の原病巣を発見するりえ先生のブログ

犬猫の行動から、日本の獣医大では未だ授業のない歯科治療のこと。皮ふだけを治すのでは治らない犬猫の皮ふを、真の原病巣を探ることで治すのが好きな獣医師がぼつぼつ書いています。

犬のオスのペニスについて!

犬のオスがおチンチン=ペニスを出してよくなめる場合!


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それは、人も普段排尿のあと舐めないように?(笑)

犬も基本なめるなら、変です。

包皮炎や尿に異常があることが殆ど!

ペニスの先をよーくみて見てください。

だいたい、真っ赤に炎症起こしていますから。

私は女性なので、犬の膣炎や膣周りの皮ふ炎は良く注意してあげていました。

また、それは後日

 

あるお父さんが、奥様の出産で雄のワンちゃん担当になりました。

「先生!うちの犬のおチンチンが最近昔より太いです!」

と来院

見た目、何も無さそうたけど、包皮洗浄をしてみました。

でるは出るは包皮カス!

おチンチンは半分位の太さになり、ワンちゃんも舐めなくなったとのことで!

 

それから、他の雄犬達の飼い主さんに注意喚起して、他の歯科や投薬なとて来院した雄犬達をチェックすると、包皮炎のワンが続々見つかりました。

あら!

 

忙しい時は言えませんが、それからワクチンの時などの健康診断のときはオスもメスも性器の部分はチェックするようになりました。


さて、多分殆どの獣医さんは飼い主さんが言わないと、言いません。

 

なので包皮炎おこしてないか、ペニスの中の洗浄を獣医さんにしてもらって見てください。獣医さんも、案外中まで気にしてなかったりしますし、外からみても、ペニスの奥に包皮カスというか、細菌がたんまりあったりしました。
あとは、包皮の周りの毛をきれいにして、保湿クリームを塗り、スムーズにペニスが出入るようにしてあげてみてください。
ペニスの出たまんまの犬が、他院でこれは戻りませんね!と言われたのも、そうしてあげたら戻るようになりました。
ただし、ペニスの粘膜でたまま、舐めるなどして炎症が継続すると、ポリープ状になってしまった犬もみましたから、そうなると手術しかないので、オスはマメにケアしてあげるよう、オスの飼い主さんにお伝えしています。
なめるならしばらく、エリザベスカラーも良いですよ。
あと、尿検査等は忘れずに!なめるの予防だけでは、片手おちです。